最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

CREST 研究の概要と25年度までの進捗状況

2014年01月26日 01時38分26秒 | Weblog
CREST 研究の概要と25年度までの進捗状況

次世代ポストペタスパコンにおけるアルゴリズム的及びシステム的に解決すべき課題の特定と解決策の提案を目的とする。本研究で重点的に取り組む課題は以下の二つとなる
1:並列数の爆発的増大、不均質化、高密度化
2:記憶装置の多階層化・大容量化

25年度を含む、これまでの主な研究成果は以下の通りである

1:アクセラレータ等による大規模かつヘテロな環境下における世界最高性能の大規模グラフ解析及び数理最適化システムの開発と評価  
◯Graph500 ベンチマーク (巨大グラフと並列BFS)
国際会議ISC12 : 358GTEPS (世界3位) , 8.15GTEPS (1ノード世界1位)
国際会議SC12 : 5524GTEPS(世界4位), 10.495GTEPS(1ノード世界1位)
◯Green Graph500 ベンチマーク (省電力グラフ探索性能)
国際会議ISC13 : 61.19GTEPS/kW (Small Data世界1位)
国際会議SC13 : 6.72GTEPS/kW (Big Data 世界1位), 153.17GTEPS/kW (Small Data 世界1位)
◯数理最適化問題(SDP:半正定値計画問題):
(世界記録更新:233万制約 ; 1.713PFlops) 東工大スパコン TSUBAME 2.0 & 2.5 における疎&密データ複合並列計算(24,480CPUコア & 4080GPU) SC12(Tech. paper) , IPDPS14 (Paper)での採択及び、日本オペレーションズリサーチ学会研究賞、NVIDIA GTC Japan 最優秀ポスター発表賞

2:他のプロジェクトとの連携等によるグラフ関係のアプリ推進

3:各種グラフや最適化アルゴリズムのライブラリ化
 最適化とHPC系研究者のポストペタスパコン上での Co-design による解決及びポストペタスパコン上での基盤ソフトの整備に貢献すると共に安心安全な社会の実現を目指す
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