大國魂神社の鳥小屋が完成しました。
今日の夜7時ごろから
「どんと焼き」が始まります。
お焚きにあたりますと無病息災になるといわれますので、
お出かけください。
幅4m・高さ3mの骨組みの周りに
萱(かや)を貼り付けていきます。
萱を集めるのが大変な作業です。
ここまで来るのが下準備で1日かかります。
どんどん萱を貼り付けていきます。
下から上からと。
今年は作業UPのため、
映像右のクレーン車が登場。
作業がはかどるようになりました。
萱はすべて貼り付けられました。
ボンデンが5mの高さに建てられました。
萱の周りに
竹を4等分したものを萱を抑える役割として貼り付けました。
上・中・下と周りに貼り付けます。
萱を竹で押さえが終了しましたら、
お飾りが始まります。
竹のササなどで。
「ごぼうも飾り堂々の姿が出来上がりつつあります。
小屋の中に入る入口も作られました。
小屋の中の風景です。
この上の中に
モミの木の葉などを乗せます。
お酒を囲炉裏に突き刺しお燗します。
小さいものは竹のグラスとして。
竹のにおいでお酒がグーとおいしくなります。
匠の技ですね。
神棚・囲炉裏も作ります。
自在鍵も吊るします。
自在鍵は100年以上使われているそうです。
禰宜さんによります「火入れ式」を行ってから
炉に火を付けます。
縄をよじる匠の技で
ひもが本当に強くなります。
いよいよ
しし鍋ができるところまで来ました。
一昨日
2日間かけて造りました
大國魂神社の鳥小屋の作られる過程を
一部撮影して見ました。
いのししも今回の参加で6回目で、
そのつどブログでも紹介してきました。
今回も
紹介してみます。
一昨日造り
今日夜、7時ごろ
「どんと焼き」でお焚きにされます。
二日間のみ見ることができる
ある意味
本当に贅沢な建物と言えるでしょう。
「どんと焼き」でお焚きを浴びますと
風邪をひかないという
無病息災と言い伝えられていますので、
大國魂神社に参拝しながら
参加されてはいかがでしょうか。
多少時間の変更はありますが、
夜7時ごろから始まります。
鳥小屋造りは
私達が現代文に訳しました
今から216年前のいわきの農民・長谷川安道著
「寛政十一年農家年中行事」にも記述(P10・下に載せてみました)がある
ずいぶん長い間続けられてきた行事です。
寛政十一年 農家年中行事から
一.十四日には、
小歳といって、
餅をつき諸神は言うに及ばず
鍬・鎌・斧・臼(うす)・摺(する)臼(す)・土摺(どする)臼(す)・碓(からうす)・磨(いしうす)、
打(うち)杵(きね)・手(て)杵(きね)
・唐萁(とうみ)・ふるい・机・鑑・脇差・破魔弓・矢・羽子板・
囲炉裏(いろり)の鎰(かぎ)・扉・障子・襖(ふすま)にいたるまで、
餅を供える。
木まじない、野地焼き、鳥追は子供の行事である。
※「鳥追い」:
「歳時民俗記」には、
「鳥遂ニハ男子ハ手々ニノトキぼんでんヲ振立て女子ハ羽子板ニ四手ヲ持添へ、
「ほういほういの鳥をば、かしら折って、しほつけてさんどがしまえほういほうい」
とみえる。
これは「作毛ニ鳥ノツカザル除外ナリト」ある。
昭和20年代まで盛んだった「鳥小屋」がこれであろう。
鳥小屋と田楽(でんらく)・・・内郷郷土史 下巻 P679より
旧正月十四日各ごとに、田や畑の一部に竹や樫の木などで、
八畳から十畳ぐらいの小屋を立て、
十五歳以下の者が小屋長となり全てを司った。
夜になり小屋の中央に神を祭り、
田楽・お神酒を供え、の人々の参詣を待つ。
村人は七小屋詣りと言って七つの鳥小屋を詣で、
お賽銭を上げ、お神酒や田楽の御馳走を受けたりする。
こうして夜を明かして、
夜明けとなり、
正月飾りや古い神社のおふだなどを焼却する。
この時、
神棚の持ちを人知れず焼いて食すれば「力持ち」となると言われた。
・・・
さらに七小屋を廻ってお詣りをすれば、
この一年間風邪をひかないという言い伝えがある。
無病息災・家内安全を祈願する行事で
いわき地方各地で行われた。
と書かれています。
田楽(でんらく)とは:
鳥小屋で食べる、こんにゃくに味噌をつけたもの。
石城北神谷誌
高木誠一著
P95~98にかけて
明治から大正期時代の鳥小屋について詳しく書かれています。
正月も十二、三日ごろになるといずれの作でも
七、八才より十三、四頃までの子供たち等が
一戸から藁二束」くらいづつ、竹藪のある家からは大小の竹を
取り交ぜて、十本位づつ貰ひ集める。
作中の者総出て、この鳥小屋をかける。
このように
いわきの鳥小屋は
昔からいわき各地で行われてきた行事です。
今年の大國魂神社・鳥小屋造りに参加して、
今年も元気で
一年
走り抜ける気力が出る
第一歩になりました!!
ので
来年も参加できるよう
健康に注意しつつ
充実した1年にしたいです。
今日は
午前は「なるほど歴史塾」で「武士道」・・・新渡戸稲造を学ぶ。
午後は「豊間そば打ち道場」の今年初めてのそば打ち
夜は大國魂神社・小屋の「どんと焼き」と。