配偶者が造りましたお正月飾り。
今年も家族がまとまり健康でありますよう。
1月1日午前12時・
2015年を迎えた瞬間の風景です。
いのしし宅の氏神様、住吉神社にて。
いのししの今年の願い事は?
皆さん何をお願いに?
手順を説明していました。
「なるほど歴史塾」で現代訳しました
「寛政十一年 農家年中行事」
です。
謹賀新年
今年もよろしくお願いします。
2015年いわきの元旦は
好天ですが、
風がものすごいになりました。
大荒れのお天気です。
いわきの古い一月一日は
どのように過ごしていたのでしょうか。
なるほど歴史塾で現代訳しました、
今から二百十六年前の一月一日です。
寛政十一年農家年中行事(長谷川安道著)から
寛政十一年農家年中行事より
一. 元朝は早く起きて、風呂に入ってけがれをおとして、若水を迎える。
付け火をもやし、歳徳神ならびに諸神・諸仏へ鏡餅をそなえて拝む。
次にお茶を入れ、先祖より家の定めにより、あぶり餅(餅を焼く)、
干し柿を添えてお茶をいただく。
冬ねぎの皿おき、きざみ菜、里芋、焼き豆腐の雑煮に、
花かつお、の掛け塩がめでたい、お節料理だ。
穣葉、ウラシロ、炭、昆布、栗、かやの実、みかん、いせえびなどで、
蓬莱を飾り、客座に出す。
これを菓子台という。
台所のお飾りには、
塩かつお、秋あじ、平目、カナガシラ、きじ、はと、昆布などのほかは
飾ってはいけない。
分限にこえてぜいたくなのは甚だ悪いことだ。
一.元日は、
表座敷に鍾葵馗様と元三大師の絵を張る。
それらは、一年中の悪魔を祓うための方法である。
・・・
一.元日には、
衣装を改めて、自宅の氏神様(北西の隅)より初めて、
鎮守、産土(うぶすな)、菩提寺、祈祷所本尊、先祖のお墓にお参りをする。
決して明日に延ばしてはいけない。
元日というのは、今日ばかりであるので、
三百六十日(365日ではありません。)に報いが来る。
・・・
今日は、年中の月日を重ね、
家業を勤め何事もなく無難に年を越して行こうという
(心がけをたしかめる)日だ。
こうした喜びを親に見せ、親の喜び顔を持たんということは
大般若の御祈祷にも勝るだろう。
・・・
晩景に及び旧冬より整えておいた野菜・干物・魚・鳥の献立を整え、
祖父・祖母・両親を呼んで、
椀飯振舞(大盤振舞は当て字になります。)をして喜びの顔を拝むこと。
と
216年前のいわきの農民
長谷川安道さんは
元旦の様子をいきいきと書いています。
一月一日とは
家業を勤め
何事もなく無難に年を越していこうと
心がけをたしかめる日なのです。