名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-11 ミレニアム(1)

2023-06-17 | 基本定跡の研究

今日から検討するのはミレニアム囲いです。トーチカ囲いとかかまぼこ囲いとかの名前もあります。ミレニアムというのは2000年ごろに流行したからなのですが、再流行しているようですね。

端歩は受けるのも受けないのもありそうですが(とりあえず受けないほうをやります)、66角と出るのが特徴的な出だしです。地下鉄飛車でなければミレニアムなのでしょう。居飛車穴熊ではないので、後手は玉を囲うのが正しいのですが、藤井システムのように64歩とか95歩とか待ってしまうと

25歩33角57角、居玉だと2筋が受かりにくくなってしまいます。すなわち43銀24歩同歩同角22飛33角成

33同桂22飛成ですね。なので戻って

62玉25歩33角88銀43銀77桂

71玉89玉(ここで36歩~37桂~29飛~68金上~98香~99飛とするのが地下鉄飛車です) 79金82玉68金寄64歩78金寄74歩59銀63金68銀

ここまでくれば完成です。評価値は+283です。最初に見た時は変な囲いだと思いました。ミレニアムの前に、知人が57角66歩67銀の形を考えたと言っていましたから、同じ時代に同じようなことを考える人もいたでしょう。囲うのに手数がかかるので私は好みませんが、振り飛車から藤井システムのように角筋を生かした攻めがないということはあります。(一応は)考案者は三浦弘行先生ということになっているので、兄弟子の藤井猛先生に対抗したということなのでしょうか。

この囲い方だと桂頭が気になりますね。なので

松尾流穴熊に類似した、67金の形を選ぶこともできます。(評価値は+50) これもミレニアム囲いとして、名称の区別がありません。評価値が低いのが関係しているかわかりませんが、今指されている形は66歩を突かない方の形です。

なお途中で地下鉄飛車に触れましたが、振り飛車に穴熊にされると堅さで見劣りするので、

ミレニアムにするよりも(評価値+128)

地下鉄飛車に切り替える方が良さそうに思います。(評価値+225)

 

 


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