次の先手の作戦は、77角のままで金を79に寄せておいて、
82玉に35歩同歩24歩同歩65歩
シンプルな角交換で2筋を破る指し方です。石井先生は77角成同桂ではだめだと65同桂。33角成同桂に
68銀と引く手も解説されていますが、24飛を選ぶと57桂成同金46歩同歩48角
47金15角成21飛成
馬を14~32馬か、25馬~43馬と引いて戦うのですが、この図の評価値はすでに+493あってはっきり先手有利です。先手の穴熊は堅くないのですが、後手の美濃囲いも堅くないのです。念のため本の手順を追っていくと、14馬57金32馬11竜22馬
61竜同銀34桂32飛22桂成同飛
23歩同飛34角は21飛52角成同金
後手は21飛と我慢しているから難しいとされています。でも63銀打に51金打
71角があるから、51同飛同金72金22飛というところですが
この図の評価値は+1253、先手優勢です。先手が少し駒得で攻め駒は4枚、先手玉は遠く、後手玉は堅くないです。
戻って
この図では77角成同桂のほうが優ります。
石井先生は24飛が残るからだめだというのですが (それは一応正しいけれど) 、65同桂同桂33角53桂成同金34歩
後手の粘りも利かなさそうです。44角24飛22歩55歩同角56銀
後手は88角成か19角成ということになりますが、先手からは86桂、33歩成同桂34歩、31角、など指したい手が多いです。この図の評価値は+274の先手良し。いずれにせよ先手が良くなる形なのでした。
後手の次善策だと示されるのですが、後手から角を換えて
65桂同桂33角ではなくて、46歩同歩49角があります。
これは話が長くなるので明日調べましょう。