今度は先手の工夫です。これまで79金の形でしたが
78金型に代えてみましょう。後に49角を打たれても67金にひもがついています。すなわち84歩に35歩同歩24歩同歩65歩
今度は77角成同桂49角の筋が1手遅くなっているわけで、後手は65同桂を選びます。33角成同桂に68銀
24飛から攻めるのは78金が浮いているので無理だったでしょう。さて後手の方針が岐れますが、3歩得なので22飛と我慢すると、66角43金75歩
83銀74歩同銀48角69角
66桂は殺されるのですが、馬を作ることはできます。79銀右47角成66歩
この図の評価値は+111、先手ペースに近い互角です。
戻って
後手が攻め合いを選べば、46歩同歩同飛24飛45桂
この時は84歩よりも82玉のほうが良かったのかもしれません。まあ21飛成に62金寄
とするのは、49飛成に16角が厳しすぎたからです。43歩に69角79金58角成
78金が浮いていたので、馬を作れたというのが後手の主張です。42歩成57桂左成51と
金銀のはがし合いになります。67成桂61と同銀67銀同馬
83桂82玉91桂成72金打
この図の評価値は0近辺の互角です。いい勝負でしょう。
ということで互いの最善形がわかりました。石井先生の本とは違ってくるので覚えておきましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます