名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-17 居飛車穴熊に54銀型四間飛車(15)

2024-07-14 | 基本定跡の研究

今度は後手の工夫で

54銀として居飛車穴熊を目指す先手に66歩を突かせます。このまま64歩を突かずに、74歩99玉73桂

端攻めをねらう、というのではなくて、88銀84歩36歩45歩79金83銀、銀冠を急ごうという指し方のようです。先手が65歩を突くとどうか。

なお24歩同歩35歩同歩を入れると、後手は歩がぶつかっていないので、77角成同桂33角などと我慢しやすいという意味もあるのでしょう。77角成同桂33角

突き捨てが入っていない形ですが、6筋の歩がぶつかっていないから収めやすいという趣旨のようです。石井先生の解説では、37角72金66銀

先手も自陣角を打って、長い戦いにしています。これならば互角でしょう。62金左55歩43銀75歩同歩同銀74歩66銀44銀

これで一局の将棋だとされていて、評価値は+62、細かい攻防が続くのでしょう。

戻って

後手が自陣角を打つまでは最善のようですが、先手は持ち角を生かしたいところです。AIに聞いてみると、24歩同歩55歩

55同角24飛は先手が良いでしょう。55同銀35歩同歩23角

馬作りは防げません。(先手は24歩同歩35歩同歩65歩の手順でもこの形に誘導できそう。) 46歩同歩同銀68銀

55銀に22歩

飛の空成りは怖くないので、後手は22同飛が最善です。34角成72金37桂

43歩45桂42角35馬

こんな進行例で、評価値は+221、先手良しです。馬が作れて持ち歩ができ、右桂を使えています。

なので後手としては

この図は避けなければいけません。

コメント
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