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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS3-4 ダイレクト向い飛車(17)

2024-04-11 | 基本定跡の研究

ちょっと形が違うだけですが、94歩だけついてのダイレクト向い飛車で

65角を打つ変化について。74角に43角成52金右同馬同金75金

この図の評価値は+60で、先手としては採用しないほうが良いです。後手は対策がないといけませんが。42飛が良い手で、58金右62玉78玉64歩74金同歩36歩

AIはここで54角を打つ方が良いと言い、評価値は0近辺の互角です。実戦例は72銀37銀63銀46銀73桂68金上84歩96歩54角

ここまで進んでから自陣角を打っています。大石先生は26飛76角35歩同歩24歩同歩35銀

この図を先手良しと書いてあるのですが、評価値は+21の互角です。AIの最善手順は54角34歩22銀46銀25歩同飛36角35飛25金

他の変化もあるようですし、この図も何とも言えません。

蛇足ですが

ここは77銀のほうが正しく、36角26飛54角55銀

32角37桂41飛66飛

65金には46飛、65歩には36飛、65桂には88銀、54金が最善で同銀同歩46飛81飛・・・だそうですが、この図の評価値は+101です。

大石先生の本には他の変化も書いてあります。結局のところ、この金を手持ちにしている変化は、後手が互角くらいで戦えます。