昨日の続きで
84歩には78金としてきたのですが、66歩と止めるのもあるでしょう。うそ矢倉か雁木を目指す指し方です。居飛車穴熊を好む人は、相居飛車ならば矢倉も好む傾向がありそう。33角68玉22飛
先手の68玉に違和感があります。85歩には77角~78銀~67銀~78金、雁木にするのでしょうが、68玉型は選択肢を狭めています。78銀か58金右くらいだったかと。対して後手は向い飛車にしています。そのまま居飛車で良いと思いますが。78玉72銀56歩62玉58金右71玉57銀32銀36歩
先手は後手の急戦を少し警戒しています。ここから普通に駒組を進めて
先手は松尾流の居飛車穴熊、後手は銀冠の図ですが、大石先生の本には先手不満なしとあります。評価値は+97の互角。AIは居飛車穴熊に組めたから良いとは思っていないようです。
大石先生の穴熊対策は、居玉のまま32金として
(AIは先手の最善手を65歩としていますが、) 58金右24歩同歩同飛22飛
36歩44角46歩33桂
37桂26歩45歩同桂
45同桂25飛の図は
後手優勢だと。評価値は-498で、後手はっきり有利というくらい。
ちょっと戻って
AIに聞いてみると、ここでの最善手は45同桂ではなくて35歩だと。35同歩は26飛として先手ペース。35同角に45桂とすると
25飛38飛
27歩成には35飛~53桂成です。何か53の地点を受けると65桂があり、評価値は+200を超えて先手良し。
ということで
35歩には62玉と備えておくのが最善です。
45桂25飛37銀
ここで分岐して、27歩成36銀28と25銀
飛を取り合って、評価値は0近辺の互角です。
もう一つは
35飛36桂22角53桂成同玉47金
これも評価値は0近辺の互角です。
結局互角の岐れですが、先手としては面白くないか。
他には本には書いていないけれど
美濃囲いに入ってから24歩を突いて、24歩同歩同飛25歩22飛88玉44角
46歩54歩45歩71角65歩33桂
78金23飛67金右52金左29飛12香
25桂をねらうのもあると思います。評価値は+45の互角ですが、後手としてはより安心して戦えそうです。
結局のところ
66歩と止めるのでは、なかなか先手ペースにならないということです。