ダイレクト向い飛車で
先手が65角を打っても、それほど得ではないとわかりました。見送って78玉とする方が良いわけですが、後手も62玉としたら? 時間差で65角と打って、この場合に後手は74歩という受けがあるとか。
43角成に64歩
先手の馬が死にそうですが、75歩同歩86歩72銀87馬
1歩捨てて歩得は消えましたが、馬は生還できました。この図の評価値は+57、評価値は下がっています。ここから自然な駒組をして
ここまで来ると評価値は-72、大石先生は後手十分とされています。
戻って
74同角のほうが優ります。72銀77銀以下おとなしく駒組を進めると
大石先生が先手作戦勝ちとされる図ですが、評価値は+357、すでに先手有利となっています。後手の銀冠に傷があるし、先手は35歩同歩同銀の攻め筋があるということでしょう。
後手は工夫が必要です。
74同角72銀77銀52金左56角71玉58金右64歩
後手は5筋の歩を突かずに駒組を進めて、66歩63金96歩94歩88玉82玉78金54金
左金は攻めに使います。ここで74角42飛46歩
というのが先手の工夫みたいです。44歩56角45歩同歩同金
67角55金75歩65歩76角
大石先生は後手失敗とされていますが、評価値は+78、まだ互角の範囲です。
後手としては
44歩56角に55金が良いと書かれているのですが、AIに聞いてみると67角と引けば
評価値は+247で先手良しです。これを38角と引いて、45歩同歩同飛56歩46金68銀42飛67銀47歩という図を
後手有利とされています。でもAIに聞いてみると47同金同金同角57金58金
この図の評価値は0近辺の互角です。
この時間差で65角を打つ変化は
ちょっと面倒ですし、評価値は下がるので、先手は角を打たずに駒組を進めるほうが良いようです。