名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS3-4 ダイレクト向い飛車(8)

2024-04-02 | 基本定跡の研究

後手としては

ここで74角同角同歩75歩には72金とすることもできます。

後から歩を取り返せばいいというのが堅実な感じです。先手が1歩得を守ろうとすれば、74歩64歩77銀62銀66銀63銀75銀

左銀を繰り出せば、良さそうですが。でも88角77角同角成同玉44角

66歩には65歩で嫌な感じ。66角同角同歩を選んで、定跡本では65歩同歩44角以下を解説されていますが、AIに聞いてみると94歩78金93角

こちらに角を打つほうが良いと。後手は6筋からの攻めをねらっていて、76玉62飛59金42玉68金上75角

75同玉74銀 (同玉は84銀なので) 76玉65歩

この図の評価値は-682の後手有利です。

ですから先手は74歩を守ることはできません。戻って

74歩64歩46歩62銀47銀63銀78金74銀77銀94歩96歩62玉

以下は駒組を進めて

この図を紹介されていますが、評価値は+203の先手ペースです。以下は後手が54角を打って

45角同角同歩15歩同歩46角

後手が積極的に攻めたものの、18飛17歩同飛28角成75歩

後手やや自信なしとされていますが、評価値は+435、すでに先手有利です。

さてAIに聞いてみると

後手は振り飛車ではなくて居飛車 (右四間飛車) で74銀73桂の形を生かしたほうが良いようです。評価値は+47の互角。

結局は先手の立場で見ると

この65角は評価値が上がりません。角を打たないで進める方が優るようです。

でも後手はこの対策を知らないといけない、場合によっては居飛車に戻ることを要求されるという戦型で、アマチュアには流行しなかったのでしょう。

コメント
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