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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS3-4 ダイレクト向い飛車(10)

2024-04-04 | 基本定跡の研究

次はダイレクト向い飛車でも

9筋の位を取って待つ形です。先手としては96歩と受けると居飛車穴熊に組みにくい (それでも組むのもある) のです。なぜか大石先生は書いていないのですが、24歩同歩同飛としたらどうなるか。88角成同銀33角

28飛26歩77桂22飛38銀

これで収まるのですが、評価値は-154の後手ペースです。

戻って

多分初期のころの指し方が78金でしょう。88角成同銀22銀と進みます。

先手は78金と備えているので、25歩同歩同飛と行きたくなります。35角を打たれて

失敗なのかといえば、28飛57角成15角

この王手が受けにくいです。24歩の受けはあるのですが、(本では単に24同角だけど) 48銀35馬24角同角同飛

とすれば57角から馬を作られることがなく、評価値は+231の先手ペースです。

戻って

33桂がぎりぎりの受けです。対して54歩が面白いねらいの手で

大石先生は35馬と受けろというのですが、AIに聞いてみると54同歩22飛成同飛33角成42飛53桂

先手のねらいにはまってみるほうが良くて、62玉61桂成同玉42馬同金21飛72玉

この図の評価値は-456の後手有利なのです。後手玉は薄くなったけれどまだ攻略できず。後手の攻め駒4枚のほうが価値が高いと。11飛成には33角~88角成も見えますね。

ということで

33桂には、単に22飛成同飛33角成もあるのですが、わずかに48銀35馬を入れて、22飛成同飛33角成のほうが優ります。

これで評価値は0近辺の互角です。42飛54歩同歩36歩44馬同馬同歩53銀23飛

というのが一例ですが、

いずれにせよ先手が好んで飛び込む変化ではないようです。