先手番大山先生の手を考えます。
第1問
68馬は恐れず反撃に移ります。
A 55歩 B 64銀 C 71飛
第2問
端はうるさいので取りません。寄せ方は?
A 63金 B 51角 C 54歩
第3問
こう指すものなんですね。
A 51金 B 17歩 C 91竜
第4問
最後は駒が余りますが詰将棋です。
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
68馬は恐れず反撃に移ります。
A 55歩 B 64銀 C 71飛
第2問
端はうるさいので取りません。寄せ方は?
A 63金 B 51角 C 54歩
第3問
こう指すものなんですね。
A 51金 B 17歩 C 91竜
第4問
最後は駒が余りますが詰将棋です。
今日の棋譜20190521
昭和41年12月、山田道美先生と第9期棋聖戦挑戦者決定戦第2局です。
大山先生の中飛車で
ツノ銀です。
山田先生は63銀からの袖飛車です。7筋の歩を交換して74銀と出ようというねらいですね。85歩77角を決めなかったのは、大山先生の袖飛車で3筋の歩交換から85歩を取られないようにしようという意味でしょう。そのために大山先生の77金という変わった手が出現しました。
しばらく駒組みの後、山田先生は5筋の歩を交換しようと動きます。
中央の小競り合いで
結局互いにきれいな形に収まりました。
大山先生は左翼の形を直したいのですが、正調のツノ銀中飛車のために金を引くと
8筋の歩を交換されます。75歩のカウンターは応援が銀だけなので指し過ぎの感じがします。
銀だけで飛を抑え込めるわけはないので、山田先生は63銀とか65歩とか、普通に応対してよいと思いますが
飛を切って角を出ました。ちょっと無理な感じもありますが
右桂を使えるので悪くはありません。
大山先生は香を取られても桂を仕留めますが
89桂を取られるので駒損です。
山田先生は馬を使って攻めていくのですが、もうちょっと良い手順はなかったか。
大山先生に桂を使った反撃があり、金を逃げづらい形です。
これで馬飛の交換になり
両取りがあるから指せると山田先生は見ていたのでしょう。
でも両取りは受かってしまいました。(72飛では71飛の詰めろでも良いですが、後の後手玉の堅さが違うと見たのでしょう。)
57角には68角?75飛成同飛成同角成71飛があるということですか。
68同角成が仕方なく、山田先生の端攻めが厳しいと良いのですが
大山先生の攻めも厳しいです。横からの攻め合いでは先手に分があります。
先手には確実な寄せがあります。
山田先生は端を詰めて15桂。駒をもらってうっちゃりをねらいます。
大山先生は17歩~16歩と突き上げて
68金を取らせる間に15桂を取り切りました。これで寄せ合い勝ちだと読んだのですね。
18歩にも構わず51香を取ります。これで2手すき。
75竜の非常手段にかまわず41金を取ります。
清算して後手玉の詰みが読めるでしょうか?
51角同玉に61飛からでも詰みます。尻金で追っていって
ここまで。
山田先生の飛切りでも良いはずですが、馬で飛を取りに行くのでは失敗でした。両取りを受けられてしまうというのが誤算です。大山先生の107手目17歩だけでも覚えておきたいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/12/6
手合割:平手
先手:大山名人
後手:山田道美8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 6八銀(79)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 5八飛(28)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 4二銀(31)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 7四歩(73)
21 6七銀(68)
22 6四歩(63)
23 7八金(69)
24 6三銀(62)
25 4六歩(47)
26 7二飛(82)
27 7七金(78)
28 8五歩(84)
29 3六歩(37)
30 8二飛(72)
31 6八飛(58)
32 5三銀(42)
33 9六歩(97)
34 9四歩(93)
35 2六歩(27)
36 4二金(41)
37 3七桂(29)
38 5五歩(54)
39 5八飛(68)
40 5四銀(63)
41 5五歩(56)
42 同 銀(54)
43 4七銀(38)
44 5四銀(53)
45 5六歩打
46 4四銀(55)
47 3八金(49)
48 5三銀(44)
49 5九飛(58)
50 7三桂(81)
51 7八金(77)
52 8六歩(85)
53 同 歩(87)
54 同 飛(82)
55 7五歩(76)
56 8四飛(86)
57 7六銀(67)
58 8八飛成(84)
59 同 金(78)
60 6六角(22)
61 7八金(88)
62 5八歩打
63 2九飛(59)
64 6五桂(73)
65 6七金(78)
66 9九角成(66)
67 6六歩打
68 7五歩(74)
69 同 銀(76)
70 8八歩打
71 6五歩(66)
72 8九馬(99)
73 5七金(67)
74 5九歩成(58)
75 同 飛(29)
76 7八馬(89)
77 5五歩(56)
78 6五銀(54)
79 4五桂(37)
80 4四銀(53)
81 5四桂打
82 6八馬(78)
83 4二桂成(54)
84 同 金(52)
85 5八金(57)
86 5九馬(68)
87 同 金(58)
88 7九飛打
89 7二飛打
90 5二歩打
91 6九歩打
92 5七角打
93 6八角打
94 同 角成(57)
95 同 金(59)
96 1五歩(14)
97 5一角打
98 4一金(42)
99 6二角成(51)
100 5一香打
101 7一飛成(72)
102 4二角打
103 6一金打
104 1六歩(15)
105 1八歩打
106 1五桂打
107 1七歩(18)
108 5六桂打
109 1六歩(17)
110 6八桂成(56)
111 1五歩(16)
112 1八歩打
113 5一金(61)
114 7五飛成(79)
115 4一金(51)
116 7一龍(75)
117 4二金(41)
118 同 玉(32)
119 7一馬(62)
120 1九歩成(18)
121 5一角打
122 同 玉(42)
123 6一飛打
124 4二玉(51)
125 4一金打
126 3二玉(42)
127 3一金(41)
128 2二玉(32)
129 4四馬(71)
130 同 歩(43)
131 2一金(31)
132 1三玉(22)
133 1四銀打
134 2四玉(13)
135 2五銀(14)
136 投了
まで135手で先手の勝ち
20190521今日の一手
4月20日の名南将棋大会から、HさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
銀と桂(歩歩)の交換で成銀を作っていますからほぼ損得なしです。
玉の堅さは後手のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は28飛64成銀45桂と持ち駒角桂で5枚、十分です。
後手の攻め駒は81飛と持ち駒角銀銀で4枚。こちらも十分です。
総合すれば互角か後手もちです。
☆ 大局観として
玉の堅さの分だけ先手が指しにくいようです。後手玉を薄くするか、後手玉よりも固めてしまうか。
後手からは86飛と走るか、45銀同歩55角という筋をねらわれるのでしょう。それに備えつつ待っていても悪くはなさそうです。
金駒を持っていないので単純に玉を固めるのは難しそうです。攻めるほうを主体に考えるべきでしょう。