名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS4-2 ノーマル中飛車に左46銀急戦(2)

2024-09-15 | 基本定跡の研究

昨日調べたように、後手は32金を42金と寄せるタイミングが難しいです。

37桂に42金ではなくて64歩16歩74歩

32金のまま待ってみます。先手は68金上51飛の交換を入れるかどうかはあるのですが、77角として、後手は42金と寄ってみましょう。

やはり35歩は成立し、53金26飛32飛

後手の受けは1手遅いのですが、先手に16歩や77角を指させています。34歩同銀36飛42角35歩43銀55歩

55同歩同銀54歩46銀65歩に、24歩同歩22歩

何回か出た順ですので覚えたでしょうか。22同飛34歩64金35銀55歩

これは先手の失敗で、中央を押さえられています。評価値は-194の後手良し。

途中の変化としては

34歩同銀36飛42角に45桂

ここは43金と受けて、33歩に12飛が最善です。

後手の角は42にあるので53桂成と捨てる筋は成立せず。先手は34飛同金32歩成を選ぶことになります。

32同飛は43銀なので、45歩42と46歩

この図の評価値は-120の後手ペース。先手の攻めは失敗です。

さらに先手にとって問題なのは、77角に73桂

26飛85桂88角45歩

これはかなりまずく、例えば33角成同桂45桂44角

この図の評価値は-520の後手有利。桂を跳ねられて角を追われると失敗します。

対応策としては79金と寄ってエルモ囲いのように組み替えるとかですが、ならば最初から左46銀ではなくて右46銀にすればいいではないか、思われます。

左46銀戦法は失敗で、原因は金銀2枚の後手美濃囲いよりも先手玉が薄いということにあります。


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