goo blog サービス終了のお知らせ 

名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

大山将棋研究(303); 三間飛車に急戦

2016-10-10 | 大山将棋研究
昭和51年9月、二上達也先生と第15期十段戦です。


大山先生の先手三間飛車に二上先生は急戦の構え

それをみて大山先生は備えつつ中央に目を向けます。

5筋の歩を交換します。

二上先生も少し主張しますが

位を取り返させても43金右の形、二上先生は好きですね。位のほうが大きいと思うのですが、こだわりがあります。

じっとしていないで仕掛けます。

しばらく互いに取りませんでしたが、二上先生から。でもこのタイミングがどうだったか。

角を交換して馬を作ります。

でも44歩の突き出しが取れません。そのために81飛と待ったのだと思うのですけれど、取れないなら失敗です。

大山先生は自陣角も打って拠点を作り、桂馬をさばきます。

二上先生は何とか耐えようとするのですが

大山先生は金を出て3,4筋を目指します。二上先生は と金つくりと馬の活用が間に合うか。

ここからが大山先生の寄せです。歩の手筋で6,7筋を乱して

角を切って寄せを目指します。これを防ぐ手がありません。

4枚の攻めで拠点もあります。

飛車を切って63角でもよさそうですが、手堅く歩を打って

上から抑え込む寄せです。

投了図。


二上先生は大山先生相手だとどうしてこういう指し方になるのか不思議です。耐えているだけで一方的に終わりました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:二上達也9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5二金(61)
15 2八玉(38)
16 5四歩(53)
17 3八銀(39)
18 7四歩(73)
19 5六歩(57)
20 9四歩(93)
21 5七銀(68)
22 4二銀(31)
23 5八金(69)
24 6四歩(63)
25 6七金(58)
26 5三銀(42)
27 4六銀(57)
28 4二金(41)
29 5八飛(78)
30 6三銀(62)
31 5五歩(56)
32 同 歩(54)
33 同 銀(46)
34 5四歩打
35 4六銀(55)
36 4四歩(43)
37 5七銀(46)
38 4五歩(44)
39 4六歩(47)
40 同 歩(45)
41 同 銀(57)
42 4三金(52)
43 4五歩打
44 1四歩(13)
45 1六歩(17)
46 7三桂(81)
47 3六歩(37)
48 8六歩(85)
49 同 歩(87)
50 6五歩(64)
51 4八飛(58)
52 8一飛(82)
53 2六歩(27)
54 6六歩(65)
55 同 金(67)
56 6五歩打
57 5六金(66)
58 7七角成(22)
59 同 桂(89)
60 6七角打
61 5七銀(46)
62 7六角成(67)
63 4四歩(45)
64 3三金(43)
65 3七角打
66 6二銀(53)
67 6四歩打
68 7二銀(63)
69 8五桂(77)
70 同 桂(73)
71 同 歩(86)
72 5二桂打
73 4五金(56)
74 6六歩(65)
75 7三歩打
76 6一銀(72)
77 6三歩成(64)
78 同 銀(62)
79 6四歩打
80 同 桂(52)
81 2五桂打
82 2四金(33)
83 4六角(37)
84 5五歩(54)
85 2四角(46)
86 同 歩(23)
87 3四金(45)
88 5四銀(63)
89 4三金打
90 同 銀(54)
91 同 歩成(44)
92 同 金(42)
93 同 金(34)
94 同 馬(76)
95 4四歩打
96 6五馬(43)
97 3四銀打
98 4七歩打
99 同 飛(48)
100 4二歩打
101 3三金打
102 4一玉(32)
103 4三歩成(44)
104 同 歩(42)
105 同 銀成(34)
106 5一玉(41)
107 5三成銀(43)
108 投了
まで107手で先手の勝ち