名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(305); 四間飛車に玉頭位取り

2016-10-12 | 大山将棋研究
昭和51年10月、高島弘光先生と第9回連盟杯争奪戦です。


大山先生の四間飛車に高島先生は玉頭位取りです。

大山先生は石田流に組み替えて

互いに58金41金と離れているうちに仕掛けたのが大山先生の感覚の良さです。実は先手の78金から88玉が危険で、68金左と1手で済ませて65歩から角筋を通しておかなければなりませんでした。

ここで65歩と67金右の2手を指したいところ。38飛成に37飛とぶつけて居飛車も指せます。大山先生の仕掛けが機敏でした。

37歩と打たざるを得ず、大山先生の手が間に合っています。ゆっくりした攻めですが確実。

高島先生はどこかで争点を作らねばなりません。角をぶつける準備をして

大山先生は確実に攻めて焦らせます。

高島先生は角交換で勝負

でも飛車を取られそうです。

王手飛車で飛車を取り返しましたが

飛車打ちが先手です。

角を切って攻めますが

大山先生としては飛銀だけの攻めなので すそ空きでも平気

早いですが投了図。

大山先生の快勝です。玉頭位取りは組み上げるまでに神経を使います。間違えるとこうなるという見本でした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:高島弘光7段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 7五歩(76)
20 3五歩(34)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 7七銀(68)
24 3二飛(42)
25 1六歩(17)
26 4二角(33)
27 2六飛(28)
28 5四歩(53)
29 7六銀(77)
30 3四飛(32)
31 5八金(49)
32 7二銀(71)
33 6六歩(67)
34 6四歩(63)
35 7七角(88)
36 3三桂(21)
37 8八玉(78)
38 5三角(42)
39 7八金(69)
40 3六歩(35)
41 同 歩(37)
42 4五歩(44)
43 2七飛(26)
44 3六飛(34)
45 3七歩打
46 3四飛(36)
47 6七金(58)
48 2四歩(23)
49 6五歩(66)
50 2五歩(24)
51 6四歩(65)
52 同 角(53)
53 8六角(77)
54 5二金(41)
55 6六銀(57)
56 3八歩打
57 7七金(67)
58 3九歩成(38)
59 6五銀(66)
60 5三角(64)
61 7四歩(75)
62 同 歩(73)
63 1七桂(29)
64 8六角(53)
65 同 歩(87)
66 4九角打
67 2八飛(27)
68 3八と(39)
69 2七飛(28)
70 3七と(38)
71 同 飛(27)
72 同 飛成(34)
73 6四角打
74 7三桂(81)
75 3七角(64)
76 3八飛打
77 7三角成(37)
78 同 銀(72)
79 3一飛打
80 6二金(61)
81 8五桂打
82 6四歩打
83 6三歩打
84 同 金(52)
85 7三桂成(85)
86 同 金(62)
87 6一飛成(31)
88 4四角打
89 投了
まで88手で後手の勝ち
コメント
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