飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: はやぶさ2号機

2010-01-17 07:00:00 | 北海道衛星
小惑星探査機「はやぶさ」後継機は、爆薬を詰めた衝突体を小惑星に突入させ、小クレータを作って内部試料を採取する見通しとなった。衝突体突入は、米が彗星(すいせい)や月で行った例があるが、小惑星では世界初。計画案概要が固まり、JAXA の準備チーム長、吉川真准教授が7 日、同機構相模原キャンパスで開かれたシンポジウムで発表。この「はやぶさ2」は、早ければ2014 年に種子島からH2A ロケットで打上げ。目標は、はやぶさが探査した「イトカワ」と同様に軌道が地球と火星の間にあるが、有機物が多い別タイプの小惑星「1999JU 3」(直径約1k m)。18 年6 月に到着して1 年半、観測と試料採取を行った後、20年12 月に地球に帰還、試料入りカプセルを豪州砂漠に落下させる。2号機本体は、1号機で故障した姿勢制御装置等を改良するが、ほぼ同じ設計。衝突体は直径約20cm、重さ10kg 程度の円筒形で、小惑星上空数百m からゆっくり投下。本体回避後に爆発させ、ふたが変形した金属塊を秒速2~3km の超高速で地表にぶつけ、直径2~7m のクレータを作る。1号機は世界で初めて小惑星への離着陸に成功し、岩石集合体であることを解明したが、計画通りの試料採取ができなかった。2 号機は確実に試料を採取し、地球の海や生命のもととなった物質を探る。製造費は1 号機(127億円)を小幅に上回る程度を見込み、予算確保を目指す。吉川准教授は「『JU 3』は欧米も探査を検討しているが、はやぶさ2 はその予算の3 分の1 で実現できる。初の打上げ機会を逃すと、次は24 年ごろになり、技術が蓄積されたチームがばらばらになってしまう。直ぐにでも着手したい」と話している。

出典: 時事通信 7日20時40分


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