読書メモ（相対性理論（メラー））

古い本だが相対性理論を学ぶ上で非常に有名な教科書のひとつ。相対性理論に関しては一通り何でも書いてあるので、どちらかと言え辞書のように使うことが多いだろう。本書に書いてある数式を全部追えたら、相対論を完全にマスターしたと豪語して良いだろう。

当然のことだが、理系の本を読むときには必ず数式の式変形を計算しながら読み進めなければ勉強にならない。理性を働かせて、本を読んでいるつもりが、逆に“本に読まれてしまう”こともあるので注意が必要だ。

それから、どんなに完璧な理論に見えても、それは人間の認識を客観的に数式に置き換えたもの、つまり数学モデルであるという少し冷めた目を持つことも大切だ。プラトンの言葉を引用するならば、私達が認識しているのはイデア（真理）そのものではなく、“イデア（真理）の影”であるからだ。

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書　名：　相対性理論
執筆者：　メラー
出版社：　みすず書房


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第１章　　特殊相対性理論の基礎。歴史的概観
第２章　　相対論的運動学
第３章　　相対論的力学
第４章　　相対性理論の４次元的定式化：テンソル算法
第５章　　真空中の電磁気学
第６章　　一般に閉じた系。弾性的連続体の力学。場の理論
第７章　　閉じていない系。誘電体および常磁性体内における電磁力学、熱力学
第８章　　一般相対性理論の基礎
第９章　　永久重力場。一般Riemann空間におけるテンソル解析
第１０章　物理現象に対する重力場の影響
第１１章　一般相対性理論における重力の基本法則
第１２章　一般相対論の実験的検証、宇宙論的問題
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