H2A、韓国衛星受注へ大詰め 打ち上げへ優先交渉権 2008年10月31日15時0分
日本の基幹大型ロケットH2Aの打ち上げ業務を担う三菱重工業が、韓国の小型衛星打ち上げの国際入札で、優先交渉事業者に決まったと31日、同国の政府機関、韓国航空宇宙研究院(KARI)が明らかにした。交渉が成立すれば、日本の基幹ロケットが海外から衛星打ち上げを受注する初めてのケースとなる。
この衛星は、KARIなどが開発している多目的観測衛星アリラン3号(コンプ
サット3)。重さ約800キロと小型。分解能0.7メートルの光学センサーを搭載し、高度約700キロの軌道から地球観測を行う。11年8月打ち上げ予定。
三菱重工業によると、昨年12月に入札に参加し、日本の衛星と相乗りで打ち上げる計画を提案した。入札ではロシアのロケットと競合していたという。KARI関係者は「応札した2社を検討した結果、三菱重工業が最高点を付けた。今後、価格などの交渉に入りたい」と語った。応札金額は明らかにされていないが、これまでの打ち上げ費用は90億円前後とされる。
H2Aは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、三菱重工業が製造する大型ロケット。4~6トンの静止衛星を打ち上げる能力を持ち、01年以来、14機の打ち上げ実績がある。地球観測衛星「だいち」や月探査機「かぐや」など重要な衛星の打ち上げを担ってきた。失敗は03年の6号機だけで、成功率は93%と欧米ロの主要ロケットと肩を並べる水準にある。
政府は07年9月の13号機から、打ち上げ業務を民営化。業務を移管された三菱重工業が、商業衛星などの打ち上げ受注をめざして国際的な営業活動を本格化させていた。(安田朋起、ソウル=箱田哲也)
http://www.asahi.com/special/space/TKY200810310183.html
日本の基幹大型ロケットH2Aの打ち上げ業務を担う三菱重工業が、韓国の小型衛星打ち上げの国際入札で、優先交渉事業者に決まったと31日、同国の政府機関、韓国航空宇宙研究院(KARI)が明らかにした。交渉が成立すれば、日本の基幹ロケットが海外から衛星打ち上げを受注する初めてのケースとなる。
この衛星は、KARIなどが開発している多目的観測衛星アリラン3号(コンプ
サット3)。重さ約800キロと小型。分解能0.7メートルの光学センサーを搭載し、高度約700キロの軌道から地球観測を行う。11年8月打ち上げ予定。
三菱重工業によると、昨年12月に入札に参加し、日本の衛星と相乗りで打ち上げる計画を提案した。入札ではロシアのロケットと競合していたという。KARI関係者は「応札した2社を検討した結果、三菱重工業が最高点を付けた。今後、価格などの交渉に入りたい」と語った。応札金額は明らかにされていないが、これまでの打ち上げ費用は90億円前後とされる。
H2Aは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、三菱重工業が製造する大型ロケット。4~6トンの静止衛星を打ち上げる能力を持ち、01年以来、14機の打ち上げ実績がある。地球観測衛星「だいち」や月探査機「かぐや」など重要な衛星の打ち上げを担ってきた。失敗は03年の6号機だけで、成功率は93%と欧米ロの主要ロケットと肩を並べる水準にある。
政府は07年9月の13号機から、打ち上げ業務を民営化。業務を移管された三菱重工業が、商業衛星などの打ち上げ受注をめざして国際的な営業活動を本格化させていた。(安田朋起、ソウル=箱田哲也)
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