飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

民主党の事業仕分けの影響でJAXAとの共同開発の新型ソロが効果出せず

2010-02-23 23:27:47 | 佐鳥新の教授&社長日記
五輪リュージュ:JAXA開発の新型ソリ、効果実証されず


JAXAなどと共同で開発した新型ソリ=東京都内で2010年2月3日、井沢真撮影 バンクーバー冬季五輪第5日の16日(日本時間17日)、リュージュは女子1人乗りの3、4回戦を行い、日本の原田窓香(信州大)は26位だった。安田文(北海道連盟)は前日、重量規定の違反で失格。男子の小口貴久(ホテルルーエ)は14日(同15日)の1人乗りで30位。2人乗りに出場しない日本は競技を終えた。

 原田と小口は前回五輪の13位と20位から大幅に成績を落とした。五輪に向けて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で開発した新型ソリは、原田の意向で一部を旧型に変えたものを使ったため、効果は実証されなかった。行政刷新会議の事業仕分けでマイナー競技と名指しされ、今大会はグルジア選手の死亡事故も起きた。好成績で悪いイメージを払しょくしたかったがかなわず、百瀬定雄監督は「非常に厳しい結果。強化策を練り直したい」と総括した。

 女子1人乗りで4大会連続優勝を果たしたドイツは、数万人もの競技人口から優秀な選手を選抜して強化するリュージュ大国で、ソリの開発も国家レベルだという。対する日本は札幌五輪後の1976年の約500人をピークに減少を続け、現在、全日本選手権レベルの大会に出場できる選手は十数人程度しかいない。

 あおむけになって前が見えない状態で滑るリュージュは、スケルトン、ボブスレーのソリ3競技の中で最も習得が難しく、育成に時間がかかる。国際大会を開催できるコースが長野のスパイラルのみという競技環境もあり、次世代の選手発掘は進んでいない。

 明るい材料は、ソリの開発や、選手のコンディション管理にかかわった健康器具メーカーとの提携が今後も続く見通しであること。百瀬監督は「成績が出せなかったのは残念だが、これで終わりではない。トップチームが勝つことと、すそ野を広げることに力を入れていきたい」と話した。【立松敏幸】

http://mainichi.jp/enta/sports/10olympic/news/20100218k0000m050096000c.html