書 名: 地球大気の分光リモートセンシング
著 書: 竹内 延夫 編
出版社: 学会出版センター
第1章 地球大気と分光学--------リモートセンシングの観点から
○衛星センサーのバンド設定の意味(Landsat-7の場合)
TM1 450nm-520nm 沿岸の水域観測
TM2 520nm-600nm 健全な植生調査
TM3 630nm-690nm クロロフィルの吸収
TM4 750nm-900nm バイオマスの調査
TM5 1550nm-1750nm 植生の含水量測定
TM6 2080nm-2350nm 熱水変質地区測定
TM7 10400nm-12500nm 温度分布の測定
○衛星軌道と観測条件の関係
重力場の歪による摂動効果として、衛星軌道が経度方法に回転することが知られている。この性質を利用して軌道高度と軌道傾斜角をうまく選べば、特定の場所を通過する時刻(地方時)を一定に保つことができる。この軌道を太陽同期軌道といい、地球観測衛星の多くは、比較的大気が安定していて太陽高度も高い午前10時-11時に降交点を通過するように設計されている。
第2章 大気環境のリモートセンシング
○分光学の基礎知識
黒体放射、分子の振動回転スペクトル、吸収線強度、線幅、Voigt 関数
○吸収線データベース
HITRAN、GEISA、ATMOS (HITRANのデータベースは特に有名)
○エアロゾルの分光学
レーリー散乱(大気分子による光散乱)とミー散乱(エアロゾルによる光散乱)
○衛星データによるエアロゾルの観測例
センサー:NOAA AVHRRのチャンネル1(中心波長630nm)による観測例
・汚染の少ない海洋型エアロゾルは硫酸塩と海塩粒子
・粒径は半径0.1μmでσ=2.03μmの正規分布
・複素屈折率は1.4-0.1iで近似できる
第3章 大気観測センサー
○スキャンミラーセンサー(機械的に観測方向を移動させて測定する方式)
○プッシュブブルーム式センサー(固定式ラインセンサーのこと)
○回折格子型センサー
○フーリエ分光型センサー(マイケルソン干渉計など)
干渉信号の入力時に全スペクトルを利用することから、スリット分光器より明るい光学系が組める。高いS/Nが得られる。
○衛星搭載用マイケルソン干渉計の紹介
IRIS(NASAのNimbus3,4に搭載)、IMG(日本のADEOSに搭載)
○スペースライダー
衛星から地上に向かって強いパルスレーザーを照射し、エアロゾルによる散乱光を計測する。
受光用の望遠鏡(衛星搭載)は直径1m程度。
第4章 衛星リモートセンシングによる地球大気の観測
第5章 今後の展望
著 書: 竹内 延夫 編
出版社: 学会出版センター
第1章 地球大気と分光学--------リモートセンシングの観点から
○衛星センサーのバンド設定の意味(Landsat-7の場合)
TM1 450nm-520nm 沿岸の水域観測
TM2 520nm-600nm 健全な植生調査
TM3 630nm-690nm クロロフィルの吸収
TM4 750nm-900nm バイオマスの調査
TM5 1550nm-1750nm 植生の含水量測定
TM6 2080nm-2350nm 熱水変質地区測定
TM7 10400nm-12500nm 温度分布の測定
○衛星軌道と観測条件の関係
重力場の歪による摂動効果として、衛星軌道が経度方法に回転することが知られている。この性質を利用して軌道高度と軌道傾斜角をうまく選べば、特定の場所を通過する時刻(地方時)を一定に保つことができる。この軌道を太陽同期軌道といい、地球観測衛星の多くは、比較的大気が安定していて太陽高度も高い午前10時-11時に降交点を通過するように設計されている。
第2章 大気環境のリモートセンシング
○分光学の基礎知識
黒体放射、分子の振動回転スペクトル、吸収線強度、線幅、Voigt 関数
○吸収線データベース
HITRAN、GEISA、ATMOS (HITRANのデータベースは特に有名)
○エアロゾルの分光学
レーリー散乱(大気分子による光散乱)とミー散乱(エアロゾルによる光散乱)
○衛星データによるエアロゾルの観測例
センサー:NOAA AVHRRのチャンネル1(中心波長630nm)による観測例
・汚染の少ない海洋型エアロゾルは硫酸塩と海塩粒子
・粒径は半径0.1μmでσ=2.03μmの正規分布
・複素屈折率は1.4-0.1iで近似できる
第3章 大気観測センサー
○スキャンミラーセンサー(機械的に観測方向を移動させて測定する方式)
○プッシュブブルーム式センサー(固定式ラインセンサーのこと)
○回折格子型センサー
○フーリエ分光型センサー(マイケルソン干渉計など)
干渉信号の入力時に全スペクトルを利用することから、スリット分光器より明るい光学系が組める。高いS/Nが得られる。
○衛星搭載用マイケルソン干渉計の紹介
IRIS(NASAのNimbus3,4に搭載)、IMG(日本のADEOSに搭載)
○スペースライダー
衛星から地上に向かって強いパルスレーザーを照射し、エアロゾルによる散乱光を計測する。
受光用の望遠鏡(衛星搭載)は直径1m程度。
第4章 衛星リモートセンシングによる地球大気の観測
第5章 今後の展望