うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

インターフェースが途切れた

2022-08-11 21:03:24 | 釣り
今は、青物の回遊が望めないのでジグを投げて底物を狙っています。気になるのは先日、釣り人が話していた事。「今年はマゴチの当たり年だから」の一言。せめて私にも1本という思いで通っています。遠投して底を取りながら手前まで探る。その繰り返し。しかし相変わらず竿には期待する感覚が伝わってこない。それでも場所を変えながら続けていると、海面に変化を感じた。
波とは違う揺らぎ。それは瞬く間に大きくなり、ゆっくり、左から右へ堤防に沿って移動している。
「ナブラだ」
小魚の群れがいる。作戦変更!ジグも変えずナブラに向けてキャスト、表層を引いてくる。フィッシュイーターがいるはず。当たらない、投げる、当たらない。ナブラは大きさを変えながら動いている。さらに水面には跳ねる魚もいる。間違いない。でも当たらない。とうとうナブラは堤防の端を超え沖へ向かう。それでも投げる、投げ続ける。やがてナブラは消えた。しかし諦めない。まだいるかも知れない。投げる、引く。
そして突然、竿に重さがかかる。手には魚の感覚が、暴れている。そうしてやり取りを始めた時、急にテンションが無くなる。「えっ!」「まさか?」「抜けた」「本当に?」インターフェースが途切れた。周りには誰もいない。この事を証明するものは何もない。
コメント
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