さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

誰が「悪人」だったのか。

2010-11-15 12:29:53 | さるみみ文庫
映画化されてからこの作品を知った私。
どうしてもこの表紙が買うのをためらわせていたんだけど、
実はこの妻夫木の表紙の下には映画化前に売り出されていた頃の
表紙がついてたのを見たら…地味すぎる…
この装丁じゃ、どんなに面白い作品でも手に取らないだろうな、って
かんじだったので、まあインパクト重視で替えたのだろうから
その辺は大目に見ようと思って上下巻購入。
しかしさ、下巻は深津絵里だったんだけど

この表紙もちょっと怖い…
読んでる間はカバー完全はずしてるから関係ないとは言え、
古本屋に早く売りたい、とか思っちゃうよな…
深津絵里が嫌いなわけじゃないんだけど、
なんかこの写真は怖い。

ま、それはいいとして。
やっぱり映画化が決まったものを読むと、配役がわかってるから
それが想像の邪魔をするのよね。
犯人役が妻夫木なのはいいとしても光代役が深津絵里…年が違いすぎ?とか
いろいろ雑念もありつつ読書。

ここ何冊かはトリッキーな本ばかりだったので、
純粋に「普通」の作品だったと思う。
罪を犯した主人公は「悪人」なのだけど、彼は本当に悪人なのか、
他に罪を犯していないけど悪人なやつは何人も出てくるわけで
そういうことをテーマにしてるのか?ちょっと安直だけど、とか思いつつも
さびれた街の様子や人々の生活の描写をきっかけに
作品全体に妙に親近感を覚えたりして。

逮捕されるまでのところは特に何かハラハラドキドキって感じも
トリックもなくスムースに読み進められて違和感もなかったんだけど
最後がちょっと物足りなかったかな?
あの終わり方でよかったのか?と何度か残りの5ページくらいを
読み直したんだけど、やっぱり弱かったかな~と思う。

でも概ねいい作品だったな~
今サボさんが読み始めてるので、これまた読破後に激論だわさ。

ちなみに今年は年初に30冊読もうと思ってたんだけど、
ついに年間30冊達成!読めるもんだね~。
私は文芸書だけじゃなくていろいろ読みたい人だから忙しい。
まだ積読本が何冊かあるので、ちゃくちゃくと読むぞ~。

これはさっくり読めるし、特に酷く読後感が悪いわけでもないので
引きこもりの季節にお勧めの2冊だわさ。

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4 コメント

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9月の佐賀出張で (かつ)
2010-11-15 22:32:20
悪人 特集だらけでした。
この警察署で撮影があったとか、
深津絵里がこの羊羹をたべたとか。

新刊に縁の無い私ですので、2年後図書館で
読めるのを期待します、はい・・・
僕は (だほ。)
2010-11-18 00:49:59
映画で観ました。
映画だと、よく見る役者さんのイメージが邪魔して、
あまり入り込めなかったな~なんて思いました~

個人的な感想としては、
色々な立場の悪が描かれているから、
つまりそこを人としてどう考えるの?
と問われている感じを受けました~

どこから線を引くべきか(自分の中で)、
どこから許されるのか(人から)、

絶対に許されない事であったり(犯罪とか)、
そうした方が良いのかも知れない事であったり
(忘れて行く事とか)

誰でも持っていて、立場でも違っていて、
そこにある奥底の気持ちに触れるほど、
人とのつながりが強くなくて。



ってあれ?(笑)

なんか語ってる自分がこっぱずかしくなってきたっす!(笑)
ブックオフで (さるみみ)
2010-11-19 00:05:01
かつくん、新刊ではないので
ぜひブックオフで買ってみて。
呼子のイカ料理の店とか実在なんだろうな~
ちょっと食べに行きたい感じ。
映画で (さるみみ)
2010-11-19 00:07:14
だほ。さんこんにちは。
映画で観たんですね。
私、小説の映画化って反対なので観に行ってませんが、アマゾンのレビューによると、
映画は小説の下巻に当たる部分を
クローズアップしているらしいです。
小説にない人が映画に出てたりするのかな~
やっぱり、私は小説派ですね。

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