さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

割と大変そうなオンライン授業

2020-08-12 13:32:06 | Weblog
我が家の子どもたちも、緊急事態宣言中はstay homeしていたわけだけれど、
宣言解除になったタイミングでエナリは普通に学校開始、マスク着用で最初の1週間くらいは
時差登校だったけれど、それ以降は普通に通学して、7時間授業とかこなしているし、
部活も対外練習試合とか始まっている。
通勤通学の地下鉄も普通に混雑しているし、みんながマスク着用しているというだけで
割と今まで通りの生活が戻っている感じがする。

ところがコナンのような大学生は話が別で、前期は普通にオンライン授業。
(学校によっては一部で対面授業やってるところもあるようだけれど、コナンのところは
オンラインのみ)実験などは前期やらずに後期以降に持ち越し、のようだった。
高校生まで普通に学校始まってるのに、なんで大学生だけはだめなのか、
イマイチ釈然としない部分はある。
時間があるからと、割とびっちり履修したコナン、朝からびっしり授業見てるようだけれど
それぞれのレポート課題がものすごくタフらしい。
図書館で調べたいことがあっても入館禁止だし、プログラミングについて同じ寮のインド人に
教えてもらいながら自分でプログラムして試行錯誤して夜中になるとか
安否を確認するLINE送ってもいつも同じことを言ってて「学校行ってるときよりきつい」とのこと。

先生も在宅だと時間あるでしょ?と言いたいんだと思うけれど、
実際ものすごく勉強していると思われる。
ただ残念なことに、後期もオンライン授業が続くらしい。
実験ものは密になるからということで再開は来年度以降になるのかもしれないけれど
だとすると本来3年時に履修する予定の科目が履修できずに2年生の実験がどどーんと入ってくるわけで
来年度も学校再開したところでえらい詰め込みになりそう。

そのうち就職活動にも影響するんだろうな、と思ったりして。

幸いにして寮生たちと話をする機会もあるようなので、孤独に苦しんでいることはないようだし
バイトも再開しているので、完全に引きこもりではないんだけど
常に罹患の心配を抱えつつ、課題に追われつつ、貴重な大学生生活を静かに過ごしている様子。
当然ながら授業料は減免とかされない。オンライン授業に伴って必要な備品を購入するなど
逆にお金がかかったわけだけれど、それも仕方ないのか?

ところで、やっぱりわからないんだけど、どうして大学だけ再開にならないんだろう?

コナンはお盆休みに帰省はせず、9月も無理じゃないか?とのこと。

このままどこまで授業再開しないで行く気なんだろう??

「一人称単数」読了

2020-08-11 17:23:08 | さるみみ文庫2020
出た出た、村上春樹作品。
今回は短編集ということで、あっという間に読み終わったわさ。
収録されているお話の中に「品川猿の告白」というのがあり、
「あ、品川猿!」と思ってちょっと小躍りしてみた。

最後の作品のみ書下ろしのようなので、多くのハルキストは既に読んでるものばかりで
目新しさはないんだろうけど、私はこの中で選ぶとすれば「謝肉祭」が気に入ったわね。
読んでいる間にシューマンの「謝肉祭」youtubeで聴きながら、っていつもの感じで。
ビートルズやジャズが出てくるあたりもいつもの村上春樹の展開なんだけど、
なんだろう?ちょっと春樹節が弱い?
私が村上春樹に慣れてしまった?
あまりにさっくりと読み終わりすぎて「あれ?村上春樹ごっこやる気持ちが高まらない!」
というのが今の感想かな。

なんか表情のある表紙だな、と思ったけど、中身的にはあまり心に残らなかったかも。
ハルキストのみなさん世界観に共感できずまたごめんなさい。

「夢をかなえるゾウ4」読了

2020-08-09 17:11:08 | さるみみ文庫2020
ついに出た、ガネーシャシリーズ!
ずっと待ってたけど、もう次回作はあれっきり出ないのかと思ってたこの「夢ゾウ」
1作目のインパクトがすごすぎたのと、前作の出来がなんかイマイチだったので
もう連続して書くネタないのかもな、と思ってたくらい。

でもそんなんじゃなかった。この4作目は若干説教臭くもあるけれど
「死」がテーマで、いろんなことを考えさせられる作品だった。笑いの要素だけでなく
本当にしっかり自分だったり家族のことを考えたり振り返るのに役立つ1冊だった。
もう一気読みしてしまって、(まあ前作までも2、3日で読んでたけど)
年内にもう一度シリーズ最初から読み直そうかとか思うほどだった。

このシリーズに出てくる「釈迦」などのキャラの中で、今回の「死神」はものすごくクールで
ガネーシャをやや食ってる感じも否めない。
ガネーシャの今までの無茶ぶりすぎる展開も若干弱まった気もするけれど、
テーマがテーマだけにふざけすぎないトーンもいいのかな、と思う。

自己啓発本として位置づけられているんだけど、今回に関してはちょっと違うんじゃないかな?

シリーズを今まで読んでない人も入りやすいので、ぜひこの4作目は読んでもらいたい。
出たばかりなのでネタバレすることは書かないほうがいいな、と思いこの辺でやめておくけど
でもホントによかった!今年は当たりが多いか??

「決壊 下巻」読了

2020-08-07 17:02:33 | さるみみ文庫2020
先月読み終わっていたんだけれど、いろいろあってブログ書く暇もなかったので
今更記事更新。

上巻を読み終わったのは4月の末だったんだけど、そこからかなり時間かかったのは
途中読んでてめちゃくちゃ怖かったから。
読書してて怖い、と思ったのは「黒い家」くらいなんだけど、この決壊は別の意味で
めちゃくちゃ怖かった。「黒い家」とは別の怖さね。

読了までに時間はかかったし、怖さもあったし、いろんな登場人物がまさに「決壊」していく
そんな様を見ている自分も若干メンタル壊れ気味だったりして、
いろんな思いで読んでいた感じ。

サボさんは実はこの作品が平野啓一郎を知った一番最初だったんだけど
これはかなりヘビーな作品だから、よくここから平野啓一郎に注目して彼の作品を
読み漁るようになったものだと思う。

だけど、間違いなくすごい作品だと思う。
やっぱり純文学と言えば世の中は「村上春樹」なんだと思うけど、私的には「平野啓一郎」の方が
ずっとずっと上を行っているのよね。
読書は好みもあるから、別にハルキストがいて、アンチ村上がいていいんだけど
でも「マチネの終わりに」で平野啓一郎の世界に入ってきた人には、断然「ドーン」とこの「決壊」も
読んでもらいたいと思う。そのくらい大きくて重たい作品だった。
サボさんにそんなことを伝えたら「もう一回読もうかな」って。
片手間で読める感じじゃないよ、これ。そんな仕事忙しい中で読む本じゃないよ、と思った。

古い作品だけど、今年読んだ中でTOP3に入るわ、間違いなく。