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さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「みかづき」読了

2016-11-23 20:26:47 | さるみみ文庫2016
ここ2週連続で日曜出勤があったので、ちょっとヘロヘロ気味だったけど
そんな中でも読む手を止められずにぐいぐい読めたのがこの本。
久々の森絵都作品で、かなりのボリュームだったんだけど読むのが辛くなる感じではない。

舞台はまず昭和30年代の日本で、学校の用務員室で子どもに勉強を教えていた主人公が
教わりに来ていた児童の母親(これがまた強烈なキャラで教育に熱い)と学習塾を立ち上げて
結婚し、塾を経営していく中でいろんなことが起きて…というざっくりしたあらすじで
上に書いたように、最初は昭和30年からスタートして、最後は平成の時代、主人公の孫の世代になる
3世代の大河ドラマなわけよね。

最初は塾を運営していく中での山あり谷ありで、塾運営の話がメインだと思ってたんだけど
まあそれは一本ベースにありつつも、教育をベースにした家族の物語で
本当にそれぞれの人物が平凡であるけどイキイキと描かれていて、まさに「大河ドラマ」
私教育と公教育の対立やそれぞれの立場の人たちの思い。
熱かった。この本を読んだあとに、サボさんといろいろ語り、
やっぱり教育ってこうあるべきだよね~、でもうまくいかないよね~など
話しこんだりもして、最初思ってた話とは違う展開の作品ではなかったけど、
すごく熱くて、人々の思いが伝わるし、魅力的な人々と出会えたいい作品だったわね。

森絵都、やっぱりいいわ~。
今年のベスト3に入る1冊だったわね。

「職業としての小説家」読了

2016-11-14 22:20:48 | さるみみ文庫2016
基本的にハルキストではない私だけど、村上春樹のエッセイってどんなのだろう?
と思ってサボさんが読んだ後にちょっと拝借して読んでみたわさ。

で、感想としては、面白かった。小説は今一つ好きになれないけど、
エッセイは非常に語り口が心地よく、わかりやすくて読みやすかった。
なぜ小説家になったのか、なぜ日本を出たのか、いろいろと興味深い疑問についてはもちろん
小説を書くときに「へえ、そんなこと考えて書いてるんだ」なんてことも思わせられる部分もあり
目の前に村上春樹の仕事場や仕事をしている様子が浮かんでくるようだった。

特にここ数年ノーベル文学賞を村上春樹が取るか取らないか、みたいなことが
必ず秋になると話題になっちゃったりすることについても、村上春樹自身がどう考えているのか
その話題についても大変興味深かった。
全部で12の興味深い話題について書かれているんだけど、そうやって12個に分かれてるから
区切りよく読めるのもよかったかな。

ちょっとこの文庫本に緑茶をこぼしちゃって紙がバリバリになったのが残念なところだけど
売らずに置いておくのがいい本だな~と思ったわね。

今年は仕事を始めてからあんまり読めてないけど、実は年末年始に読もうとして
何冊か積読本を用意してて、それとカレンダーの残りの日数をみていくと、あと2、3冊程度かな、
さるみみ文庫2016年のご紹介は。

今週来週と日曜出勤もあるので、また読書の時間は減りそう…
ちょっと悲しいけど。
そして読書の秋はもう終わり、読書の冬になっちまったけど…

「情報を活かす力」読了

2016-10-27 23:17:29 | さるみみ文庫2016
ひさびさに池上さんの本。
池上さんがどんなふうに本を読んでいるのか、どうやって情報を収集しているのか
池上さんのいろいろが紹介されているんだけど、
特段「すげえ」という発見があったわけではない。しかしながら、常にそういうことを
意識して情報を集めて整理しているという「継続性」に頭が下がる。
何でもどちらかというと熱しやすく冷めやすい体質の私なので
そこまでずっと続いてるんだ!と思うと頭が下がる思いだわね。

それにしても、本当に読みやすい文章を書くな、と思う池上さん。
その読みやすさ、わかりやすさに脱帽だね。


東京工業大学で池上さんの授業を受けられるのよね。
もう何度もコナンに「東京工大入れ!池上さんの授業が聞けるぞ」と言ってるんだけど
右から左にスルー。
まあ、工業とはなんら関係ないからスルーでも仕方ないんだけどね(爆)

何冊か池上さんの本読んだけど、やっぱり一番よかったのは「おとなの教養」かな。
あとは「伝える力」だろうよ。他は似たり寄ったりな内容がどの本にも書かれている感じ。
やはり総合的に見て「おとなの教養」がいいかな~
本を読まないコナンに無理やり押し付けたからね、それ。
早く読めよ、コナン。


素敵な絵本3冊も見つけた件。

2016-10-23 22:35:24 | さるみみ文庫2016
絵本コーナーで子どものための本を選ばなくなってから久しいけれど、
久々に児童書、絵本コーナーに行くとこんなにも素敵な本があったのね!って感じで
3冊も見つけちゃったし。ちょっと嬉しくなったのでみなさんにご紹介。

まずは一番上の「ネコヅメのよる」
この猫の顔に魅せられて本を手に取ったんだけど、
絶対この絵を描いた人って猫飼ってるでしょ?ってくらい
猫の表情とか動きの描写がハンパなく素晴らしい。
かわいいだけじゃない、日々ちらっと見え隠れするブサ要素とかボケた感じとか
そういうのがうまく出過ぎてるのよね。だから猫好きじゃなかろうか、
しかも飼ってるか飼っていたか、そのあたりなんじゃなかろうかと思ってね。
そういう視点でも楽しめたんだけど、中身もなかなか素敵だったよ。

デイヴィッド・ウィーズナーの「かようびのよる」を思い起こさせるような内容、
とだけ言っておこうかな。
猫の世界に本当にこんなことがあったらいいなあ、って思ったわさ。

2冊目。

谷川俊太郎さんの「これはすいへいせん」
これは、私が子どもの頃大好きで、よく自分で作っていたこともある「つみあげうた」
で構成されている本なのよね。すごく懐かしい。
私の子ども時代、特に小学校の2年~4年生は谷川俊太郎と長田弘が私にかなりの影響を
与えていたので、「かないくん」が出たときも谷川俊太郎がまだ生きていることに感動したものだけど
この作品を見て、しかも「つみあげうた」だ。子ども時代の思い出がよみがえる一冊だったわさ。

3冊目。

これを見たときに、またかよ、なんだけどエレカシの「月夜の散歩」を思い出した。
誰の上にも等しく優しい光を送る月と、それぞれの生活が描かれていて
これもまた本当にやさしくて、あたたかい気持ちになりそうな本だわね。
荒井作品はたくさんいいものがあるけど、これも後々いい本だったよね、って言われそうな
絵の美しさと文章のあたたかさがよかった。

この3冊はいずれも子ども向けでありながら大人向けでもあると思われ、
大事に残しておきたい本だと思えたわさ。

ぜひみなさんも手にとってみて。



「ざんねんないきもの事典」読了

2016-10-18 20:29:25 | さるみみ文庫2016
この本、何気なく本屋で見つけてパラパラめくってみて「これは面白い!」と
衝動買いしてしまった1冊。

進化の過程でなんかちょっと間違っちゃって残念な体のつくりや行動特性を持つようになった
様々な動物を紹介していて、見開き片面1Pに1つの動物、1つの記事、イラスト、と
構成されていて、それぞれの記事を読むのに3分もかからない感じ。

子ども対象にしてるのかな?基本的に。漢字にルビがふってあるんだよね。
けれど、子ども向けと侮るなかれ。
記事がとにかく面白くて笑える。いろんなみたこともない生き物が出てきて
「そんなのあるんだ~」って小ネタを仕入れることもできる。
あっという間に読み終わったわね。

エナリが好きそうなバカ本だったので、読み終わって直後に彼に渡してみた。

さまざまな動物の豆知識をまた積み上げてくれることだろう、頑張れエナリ!

「極卵」読了

2016-10-11 20:18:48 | さるみみ文庫2016
本屋さんでちょっと気になってて、読んだことない作家さんだから
実際のところどうなんだろう…と、結構迷って買った文庫。

先にサボさんが読んだんだけど、特に感想も言ってなかったのよね。
で、読んでみた。

うーん。


元記者さんらしいからなのか、淡々と物語が進んでいった感じがある。
食の安全をテーマにしたのも面白かったし、いろんな立場の人も出てくるんだけど
それぞれのキャラの深堀りがされてなくて、「結局あの人たちってどうなった?」
ってのが多すぎる。いろんな視点があって着想は面白いと思うけど、
全てがうわべだけで流れて行った感じがあって、ちょっと残念度が高かった。

正直言って面白くなかったかな。

事件の黒幕も突然出てきた感じがあって、何の前振りもなく。

まあとにかくあんまりだったかな。

ちなみにこの作家さんの他の作品のタイトル、みんな漢字2文字なのか?
それもこだわりあるんじゃないかと思うけど、
その前にまずエンタメとしてもうちょっと魅力的に書けないかを追求してほしいわさ。

まあ次行ってみよう。

「ここが!だよICU」読了

2016-10-09 21:17:31 | さるみみ文庫2016
眞子さま、佳子さまで注目を浴びたICU。
皇室って神道なのにキリスト教大学に進学して大丈夫なんだろうか?
なんてこと思ったり、どうして佳子さまに至っては学習院辞めて行ったのかとか
いろいろと不思議に思ってたんだけど、
たまたまた本屋でこの本をみつけて、しかも立ち読みしたらおもしろそうだったので
購入してみたのさね。

まあ中身はイラストも多いし、面白おかしく誇張されている部分もあるんだと思うけど
この大学は日本にある大学でありながら日本の大学ではない、ということがよくわかった。

あと、たいていの大学は学部と学科を決めたうえで受験するわけだけど、
それを後から決められるところが大きな特色かな。
同じように北大も東大も入学した後から学部を決められるから同じじゃない?って
思うかもしれないけど、北大や東大はせめて文系か理系かは決めて受験するよね。
たとえば文系なら文系で後から法学か経済か選ぶ、理系なら理学部か工学部か選ぶよね。
東京工大もそんな感じなのかな?
でも、ICUの場合は本当に文理さえも絞らなくていい、みたいなところがあって
文系のつもりで進学して、勉強しているうちに「理系に興味あるな」ってなっても
そのまま理系の専攻ができちゃうのが驚き。
でも、仮に理系専攻しても、専門の学部を持つ大学には当然劣るわけで
そういう面では基本的にやっぱり文系の大学と言える。

なるほどね。

本としては3時間弱で読めるような分量だったので、雑誌感覚で読めたわさ。



「砂の女」読了

2016-09-08 23:07:31 | さるみみ文庫2016
これはサボさんが気になっていた一冊で、
私自身これまでの人生の中で一度も読んでみようと思ったことがなかったので
思い切って今更感たっぷりなんだけど買ってみた。

ものすごく不安な気持ちにさせる作品だったわね。
読み始めてすぐにこの話の主人公がどうなったのかはわかっちゃうんだけど
それでもどうしてそうなったのか、どういうことなのか知りたくて読んでしまう。
砂という物質の妖しさに怖くなったり、の人々の奇妙な生活、女の日常に
奇妙だとか、絶対正常ではない、って思うんだけど
途中で何が正常で何が異常なのかわからなくなるような奇妙な感覚が半端ない。

途中で男が逃げ出そうとする様子もなぜかミステリー小説並みにハラハラしちゃって
この小説は短いんだけど、非常に魅力的、というか神秘的、というか
どこか人を惹きつける独特の世界観がある1冊だった。

安部公房、知らなかったけど圧倒されたわさ。

「坂の途中の家」読了

2016-08-20 22:54:44 | さるみみ文庫2016
いやあ、図書館で予約して来るのを待ってた本なんだけど
読み終えるのが非常につらかった。
自分の子どもを殺してしまったある母親の裁判にあたって補充裁判員に選ばれた主人公。
自らも子どもを持つ母親である彼女は裁判員として被告女性を見る中で
自分自身と照らし合わせ、もしかしたら私も被告のように子どもを殺してしまっていたかも…
というようなことを考え始めてぐるぐる回る…というストーリーなのよね。

私自身も子育てして非常に大変な時期を過ごして今があるわけだから
主人公や被告女性のように子どもの体重が増えないとかあれができない、これができない
大丈夫だろうかうちの子的なことを確かに思って悩んだこともあるけれど、
まあそこからどんどん被害妄想的にあれこれと考えていく様子を見るにつけて
なんだか重たすぎて疲れちゃった。

いろいろ被害妄想的に考えすぎて自分を追い込んでいく母親というのも実際には
いるんだろうけど、角田光代の作品はどこも比較的被害妄想的というかどんどん思い込みで
自分の中に入ってばかりな感じがして疲れる。

サボさんが女性作家はどんな人もそういう部分があってイヤだとよく言う。
でも、宮部みゆきしかり、森絵都しかり、そうじゃない人だって女性作家の中にはいるよ。

ただそういう人がいるにはいるんだけど、角田光代的な人もいるって感じかな~
たぶん私の場合は、絶対的に角田光代は好きじゃないのかも。
湊かなえも最初の1冊だけしかいいと思えなかったから同じかな。
角田光代はもう読まないだろうな、と心に決めた1冊だったわさ。

疲れた。
次はちょっと違うの読みたい。
仕事で疲れてるときにあまり楽しくない作品だったかも。

「風に舞い上がるビニールシート」読了。

2016-07-30 22:49:45 | さるみみ文庫2016
実はこの作品、5、6年前に一度読んでるんだよね。
だけど、何かのタイミングでときどき思い出す作品で、
それほど何か強烈な出来事が起こるような作品ではないんだけど、すごく心に残る。
今になってまたすごく読みたいな~って思うようになって思わず買ってみた。


表題作のほかに短編が収められている本で、私は「器を探して」という最初の作品も
結構好きなのよね。
この「風に舞い上がるビニールシート」は国連難民高等弁務官事務所が舞台だけど
単純に難民がテーマっていうわけではなく、むしろそこが舞台ではあるけど
夫婦のあり方とかそういうところに私は胸を打たれてたね。
森絵都といえば「DIVE」だったり「つきのふね」だったりすると思うけど
この作品も断然おすすめ。

それぞれの短編作品もじんわりと来る感じ。
決してインパクトのあるものはないけれど「器を探して」や「鐘の音」なんかは好き。

なかなか本を読む時間がないんだけど、それでも1冊読めてよかった~。
次はあの池上さんの本だわさ。