さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「まる、ありがとう」読了

2022-09-30 21:56:25 | さるみみ文庫2022
ということで、「ヒトの壁」の最後に出てきた養老先生の愛猫「まる」
この「まる」のことを思い出してこの本を買ってしまった私。
夫のサボさんは「猫が死ぬことを考えたくない」ということで読むことはなかったけど
私はやはり猫飼いとして、「そうだよね、養老先生」とうなづきながら
そして時には微笑みながらこの本を見ていたのである。
読んでいくと、やはり養老先生は犬的ではなく猫的な人だったんだな、と思う。
犬はかわいいと思うけど、どこかうるさい。ほっといてくれよ、と思う。
猫の適度にかまってほしくて、適度に距離を取ってほしいとことんツンデレなとこ。
これは犬的人間には理解しがたい部分なのだろうな、と思う。
ずっとそばにいて従順な感じは私にはちょっとうざい。
かわいいんだけどキラキラした目で「遊んで」と訴えてくるのはちょっと。
年をとるたびに猫化していく自分とあいまって、猫がかわいく感じるし、
猫飼いとの猫談義が楽しくて仕方ない。そう、養老先生も猫飼い仲間として
会ったこともないけど、親近感2割増し。
猫さまとのお別れは悲しいけど、なぜか読んでいて和んだ1冊だった。
ほんとまさに「まる、ありがとう」だった。

「ヒトの壁」読了

2022-09-26 13:47:24 | さるみみ文庫2022
むかしむかし、まだ若かりし頃にベストセラーになった養老孟司の「バカの壁」
あれはちょっと読んでみたけど、全然「なるほど」と共感したり学びを感じたりすることなく
「ただのおじいちゃんのボヤキ」としか思えていなかった私。若すぎたか。
なぜかある日本屋さんでこの本を見て「今なら養老先生わかるのかも」と思い
最初の数ページを立ち読みして、「読める、読めるぞ!」と開眼した気分になって購入。
恐ろしいスピードで読み終えたのがこの1冊。
まあ結局基本的には「おじいちゃんのボヤキ」ではあるんだけど、昔と違うのは
「そうそう、そうだよね、養老先生」と思う自分がいることで
それだけ自分も年をとったということだと思うし、同時に世の中に対して
さまざまなものの見方ができるようになったということでもあるのかな?と思う。

私はこの本をきっかけにして養老先生関連本を続けて2冊読むこととなるんだけど
それにしても、養老先生のところの「まる」亡くなったんだよね。
同じ猫飼いとしても急速に親近感を覚えた私。
養老先生のように自由な老後を過ごしたいと思う今日この頃…

「パレートの誤算」読了

2022-09-24 22:31:47 | さるみみ文庫2022
久々に備忘録としての読書記録復活!
今年は2月の頭に社会福祉士の試験を受けたのだけど、それまでの1年間は
ほとんど読書という読書をしていなかった暗黒時代ともいえる状況(大袈裟)
でも、試験が終わって、合格したらもう来年再受験する必要もなくなったので、
大手を振っての読書生活。
仕事に必要な専門書もところどころ入ってくるけど、それらは「読書」ではないので
純粋な娯楽としての読書記録を再び!
そういう意味では今年は3月くらいから読書生活スタートしたし、不思議なことに
小説だけでなくいろいろな本を読みたい衝動に駆られているので、これまでよりもかなり
雑多なラインナップになることは間違いない。今年50歳になる私は人生折り返し地点を
迎えてまた新しい世界が広がるかもしれないという予感にかなりワクワク。

まずは柚木裕子の「パレートの誤算」
生活保護がテーマのこの本は、やはり自分の仕事の範囲に割と近いところにあるテーマなので
社会福祉士の勉強中にも「生活保護ビジネス」というブラックなキーワードを聞いていたことも
あって、速攻で読了。
柚木裕子、いいわ、この人。
テーマ自体自分に興味のあるものだったということもあるけれど、話の展開がテンポよく
途中で読者をミスリードさせる場面もいくつかあり、ハラハラドキドキしながら真実がどこにあるのか
読み進めた感じ。
極道や警察小説が多いという印象もあったので、それらがあまり好きではない私は
全く読んだことのない作家さんだったのだけど、この社会派ミステリーはなかなか良かった!
できれば薬丸岳的にもっと社会問題をテーマとして書いてほしいと思った。
サボさんも女性作家はあまり得意ではないと言っているんだけど、柚木裕子は別らしい。
実はこの作品もよかったんだけど、このあと紹介予定の柚木裕子作品が、私にはとっても良かった!
ちょっとこれから注目していきたい作家になりそう。いい本、ごちそうさまでした!

エナリの塾選びについて

2022-09-19 11:52:20 | さるみみ学習塾
はるはるさんのコメントを拝見しました。
コメントいただいてからちょっと月日が経ってしまって参考にならないかもですが、
まあ当時のことを振り返りつつ。。

運動部に在籍しながらもコロナで大会などに出られず過ごしていた高校2年の9月
もういよいよ何もしないでいるのはヤバいと私達もエナリにどうするのか尋ねて
重い腰を上げたエナリが最初に通うことにしたのが、
「なんで私が東大に」でおなじみの四谷学院。
私は全く四谷学院のことを知らず、とりあえずあのへんなキャラクターと
「なんで私が…」のフレーズしかイメージもなく、
なんでエナリが四谷学院の名前を出してきたのか全くわからなかったのですが
「自分でもどこまでできていないのかわからないから個別がいい」
という理由で2学期から週に3日、数学2コマ、英語1コマを取っていたはず。
(記憶が定かではない…)
でも結局のところ、いくつかの理由から半年で四谷学院はやめました。

理由① 別に個別でなくてもよかったから
というのも、エナリは校内順位が280位くらいまで下がっていたので
親としても本人としても当然授業自体の理解ができていないのでは?と思っていた
のですが、やっていくうちにちょっと凸凹はあるものの、割と基本的な内容は
理解していたということが判明し、時間をかければ応用問題も解けないわけではない
ただ模試とかになると時間配分など戦略面でちょっとね、という感じだったので。
もう少しテクニック的なものを身につけられたら…とフェーズが変わったことが大きく
本人も自分の得意不得意がはっきりしてきたので、55段階を一つひとつ、というのが
ちょっとまどろっこしくなったのが要因の一つでした。

理由② 模試がない
大手の予備校だと○○大オープンなどの冠模試とか2年生まででも受けられる模試が
いくつかあるのですが、そうした模試が四谷にはないのもその先続けるのが
ちょっと不安だったこともあります。

理由③ 南の生徒がほとんどいない
南高の生徒で塾を利用している子は駿台か河合塾、東進なのでそうした子たちが
いないのも大きかったです。南で通っている子もいないわけではないと思うのですが
前述3校と比較するとすごく少なかったようだし、エナリの感覚では中堅高が多いと
思っていて、授業の内容が「今それかよ」と思うこともあったようです。

理由④ 半期ごとの支払いが嫌だ。
これは母都合です。半期をまとめて支払うので、一時的に払う金額がでかくなり
期の途中でやめるかもしれないとなると、払い戻しとかそういう手続きが面倒だと
思っていました。

理由⑤ 進路指導があまり丁寧ではない。
高2で通ったからかもしれず、高3になると違うのかもしれないですが、
全くなかったです。エナリ自身も自分から担当の先生に相談したりする感じではないので
「今はこのあたりだからこういう大学が視野に入るよ」などのアプローチや
視野を広げるような声掛け、配布物などがあるとよかったなあ、と思います。

そんなこんなで、高3の3月末、春期講習から河合塾に変えました。
クラス分けテストを受けて数学はONEWEX、英語はトップレベル国公立大英語の認定をもらいました。
ただ、数学のONEWEXは対象が東大とか京大志願者レベルでオーバースペックだし
ある程度自分で勉強できるので講座は結局取らず。
国語はとにかく共通テストがどうにもならないと思っていたので
共通テスト対策国語を取り、英語は盤石にしたかったのでトップレベルを受講。
友だちと一緒に河合に行けたのもモチベ上昇に役立っていたかと思います。
英語はそれほど伸びた感じはなかったけど、共通テストの国語は186点という見たことない数字を
当日たたき出していたので、結果的に役に立ったのだと思われます。

塾の効果はあったのかどうなのかは不明です。
成績的には高3の7月に受けた模試のあたりから伸びてきて、年末の段階では医学部受験者と
遜色ないくらいの成績になっていて「同一人物なのか」と思ったくらいだったので
河合塾の効果、と考えることもできるかもしれません。
勉強の習慣がなかったけど、勉強時間を確保できるようになったから伸びたのであって
塾は関係ないという見方もできるかもしれません。
実際エナリ自身ほとんど塾の自習室を使わず、家でやっていて、
講座のある日しか河合に行かなかったので、ツールをうまく活用できた感じはしないです。
ただ、成績が伸びていく途中で、最初の志望大学から少しずつ志望先を上げていくときに
具体的にここもあるよ、と提案をしてくれたのは河合塾だったので、そこはありがたく。

そんな感じで、はるはるさんのお役に立てるのかどうかはわからないですが
エナリの塾選びについてお知らせ記事でした。。