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さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「ケーキの切れない非行少年」読了

2019-12-04 22:35:06 | さるみみ文庫2019
ずいぶんとブログ書かずに間が空いてしまったけど、
生存しておりました。

忙しさもあり、ダラダラしてスマホゲームしていたり、
仕事で社内コンペ?みたいのがあって、その準備していたり
まあ、風邪も途中でひいて、いつもの内科で薬もらったり

ま、そんな感じ。

その合間に、今ベストセラーになってて話題沸騰のこの本を読んだわ。

とても読みやすくてあっという間に読了。
そして認知能力の大切さを常に訴えていた私としては、
「宮口先生、そうなんですよ、そうですよね」と声を大にして言いたいくらいだった。

この本のあとがきにあった発達障害と少年犯罪という本も次に買ってしまったので
それも読むことにしている私。年末年始用に積読本増えているわさ。

これは私にとってひさびさ大ヒットの本でしたわ。

「悪寒」読了

2019-11-04 21:51:45 | さるみみ文庫2019
「代償」の伊岡瞬作品。
「代償」は本当に具合悪くなるくらい「嫌な奴」が出てきてウンザリもしたんだけど
なんかそうでありつつも圧倒的に押し切る感がすごい作品だったので他の作品も
読みたいな、と思ってたのよね。本屋で並んでいたこの本を読もうと買って、
先にサボさんが読んだんだけど「すっごく面白かった」と読む前から期待を持たせる感じ。

で、読んでみて。
まあ設定としてはなかなか面白かったんだけど、
またいつもの私の癖で、登場人物の「動機」に無理があるんじゃないかとか
結構掘り下げて考えちゃうから途中から冷静になっちゃって、
最後の方はものすごく「ふーん」って感じで読み終わってしまった。
サボさんに「どうだった?」って聞かれて、「面白かったといえば面白かったけど」
的な感想を伝えて、サボさんに「動機の部分どう思った?」って聞くと
やっぱりちょっとそこは気になったようなんだけど、私ほど気にならずに楽しめた様子。
あまり書くとネタバレになってしまうので、ここでやめておくけど
代償の方が私は好きだったかな。

他にも伊岡作品はまだまだあるので、ちょっと発掘していきたわ

「台所のおと」読了

2019-11-03 21:31:29 | さるみみ文庫2019
幸田文の作品。
私は「おとうと」しか読んだことないんだけど、なんか久々に読んでみたくなってね。
書かれた時代も今とは全然違うけど、同じ日本語なのに、やっぱりなんか違うな、と。
丁寧に暮らしている人の様子が短編の至るところから感じられたわね。

私はこの中の「草履」とか「食欲」とかが好きだったんだけど
この時代に生きた女性が現代の女性の生き方を見るとどう思うんだろうな、
なんてことを途中考えたりなんかして。

ここのところ色々と仕事で思うところもあったりして
自分のキャリア形成についてだったり、女性はどう生きるのが無理がないのかとか
まあ、あとは今まではコナンだったりエナリの進路の話が自分の興味の対象だったけど
今は割と自分にベクトル向いているっていうこともあって
なんかバランスをとるために幸田文という選択だったのかな、と思う面も。

そういう意味では単純に読書していただけでなく、なんかいろいろと考えながら
読んでいた感じなので、読み終わったばかりなのに、忘れているお話も多かったり(汗)

ちょっとお腹やすめ、というか脳みそやすめの1冊でしたとさ。

「漫画映画漂流記」読了

2019-09-29 21:44:42 | さるみみ文庫2019
めちゃくちゃ久々にブログを書く。
なんか忙しくて土日はダラダラしていたり、逆にもったいないからと
必死にやること詰め込んでもっと忙しくなってたりの繰り返しで
ブログの存在自体途中から忘れてる有様だったり。

まあ、もともと細々とやってくくらいの気持ちだったのでいいんだけどね。

それでとても久しぶりに本を読んだので記事UP。

NHK連続テレビ小説の「なつぞら」が終了したばかりだけれど、
そのヒロインのモデルになったといわれる奥山玲子さんと旦那さんのエピソードが
書かれたこの本、ネットの記事で見かけてちょっとおもしろそうだな、と思って
買ってみたわけ。サボさんも「へえこんなのあるんだ」と興味深そうだったので
一緒に読むことにして、先に私が読んでみた。

日本が戦後の混乱から立ち直って経済成長の中、新しいものを生み出す力があふれていて
みんなのバイタリティがものすごかった時代なんだろうな、というのを
感じる1冊だった。奥山玲子さんはもう亡くなっているんだけど、
ご主人や当時の同僚たちのインタビューで構成されているこの本。
奥山さんについてだけでなく、ご主人の小田部さんについて、日本のアニメーションづくりの
現場の話だったり、時代の話だったり、本当に生き生きと、そして途中でドラマの
シーンが思い出されたりなんかして、とても面白かった。

まあ私自身はそれほどドラマを真剣に見ていたわけではなかったので
主人公のなっちゃんが非常に勝手な女だな、とか思ったりしていた口なんだけど、
でも時代が大きく動いて新しいものがどんどん生まれていく時代の活気を感じたわよね。

読書の秋もやってくるし、もうちょっとゆとりをもって本読む時間つくりたいわさ。

「言い訳~関東芸人はなぜM-1で勝てないのか~」読了

2019-09-07 22:16:32 | さるみみ文庫2019
私は芸人の中でナイツ、サンドウィッチマン、博多華丸・大吉が好きだ。
その前、14年くらい前はオリエンタルラジオが好きだった時代もあるけれど
20年以上前だったら断然、爆笑問題が好きだった。

つまりは、基本的に関西の芸人より関東系芸人の方が好き、ってことだ。
関西の芸人がなぜあまり得意ではないのか、断然お笑いの本流は関西なんだけど
なんかね、関西のお笑いの人たちは、総じてうるさい感じがして
わりに苦手だったりもするのよね。なんかいつも怒鳴っているような。
ダウンタウンはすごい、松本人志はすごい、とよく言われるよね。
ごめん、私高校生の頃は「夢で逢えたら」も見ていたけど
そこでもダウンタウンよりはウンナンが好きだったのよね。

そんな私がナイツ塙のこの本が出たことをネットで見て
「あ、そんなのあるんだ」と本屋で中身を確認してから買おうと思ったのに
どこの本屋で探してもないではないか!
ちょっとびっくりした。イオンの本屋にない、とかいうならまだしも
サツエキ界隈、三省堂も紀伊国屋もないってどういうこと?!
もうこれは中身を確認する必要もないくらいすごいってことなの?とかも思った。

いろいろありつつも、9月に入ってからようやく買うことができたわけで
ちょっとほっとしたわ。
こんな本なのに、どうして品薄だったのかと。

中身も1日2日で読み終われるような内容だったのだけれど
関東と関西のお笑いの違いについてはもちろん、
彼がどんな風に他の芸人さんを見ているのか、笑いについてどう考えているのか
非常にわかりやすい形で記されていて、興味深いし、
塙のお笑いに対する熱を感じることができて面白い1冊だった。

やはりネタ作りしているだけあって、表現がわかりやすいし、
彼らの漫才ネタ同様に、冷静で観察力に優れているな、とも感じたわ。

これからもナイツをますます応援したいところ。
ちなみに独演会のチケットは取れず…






「橋を渡る」読了

2019-09-03 20:35:50 | さるみみ文庫2019
吉田修一の作品、最近出た「国宝」読みたいんだけど、結構な分量でサボさんと
いろいろ話し合った結果、ちょっと文庫本出るまで待とうか、みたいな感じで。
ま、それはいいとして、橋を渡る。
サボさんはずいぶん前に読み終わっていたんだけど、
私はそのまま積読本状態。

で、満を持して読んだわけ。

うーん。

春夏秋冬の章建てになっていて、秋までは非常に期待感を持てる内容だったんだけど
冬の章を読み始めて、うん?
なにこれ?
ディストピア小説か?みたいな展開に。
オチがない?秋までの章の流れをどうやって結びつけるのか、どう回収していくのか
気になっていたんだけど、
回収されていない??

とにかく終わりがイマイチ感あって、サボさんにも「なんじゃこりゃ」と言ったのね。
でも、彼はずっと前によ見終わってて、すっかり忘れていたから
「ああ、そんな感じだったね」程度の感想しかいただけなかったわ。

うーむ。
どうなのこれ?

フラストレーションたまってる…

「イノセントデイズ」読了

2019-08-06 20:31:08 | さるみみ文庫2019
めっちゃ久々に仕事に関連する以外の本を読んだ感じがある。
早見和真のほかの作品を手に取って「読んでみたいな」と思ったんだけど
よく考えたらこの人ほかにどんな作品書いていたのか全然知らず。

ということで、彼の作品の中で話題になっていたと思われるこの作品を読んだわけ。
本屋さんで文庫が平積みになっているのを目にしていたけれど
よくわからないから買わずにいたんだけど、今回がそのタイミングだったのかしらね。

帯には、またあおるようなセリフもあって胡散臭い感じもしたけれど
結構グイグイ読んじゃったわね。

この本の主人公である死刑囚田中雪乃の物語なんだけれど
最初は元交際相手の妻とその娘たちを殺害した悪い奴、ということで読み進めていくうちに
本当に彼女はそんなに悪い人だったのか?と思うような背景が見えてきて
でもそれは単なる同情で、彼女がやったことはやはり大罪で切り離すべき、と考え
さらに読み進めていくと…という感じでとにかく読後感はすっきりしないんだけど
この表紙のイラストやタイトルを見ていくと、なるほどな、と思ったりも。

死刑の刑場についての描写が出てくるあたりは非常にドキドキした。
いつだったか、法務大臣が死刑の刑場を公開したことがあったけれど、
小説に出てくる刑場の場面はなんとなく場面をイメージしつつも、どこか全然別の国の
全く関係のない場所のように思っていたんだけれど、
テレビで公開されたニュースの画像を見てからは、そのリアルさが重くのしかかり
死刑制度についてという議論が単に死刑囚やその家族、被害者家族が中心でなされているけれど
じゃあ教誨師や刑務官、その他の視点や心情は考慮されないのか、とか
死刑制度は必要だと結論されたとして、絞首刑は本当に妥当なのかなど
いろんなことを何かの拍子に思うことが増えたので、
この小説を読みながらも、またそんなことが頭をよぎってしまった。

好き嫌いが分かれる作品とは思うけれど、他に彼がどんな作品を書くのかもう少し
見てみたいな、なんてことも思ったわね。

ゆるやかに読書の秋が来る。勉強や仕事の本以外も楽しみたいわ。

「考える力」を伸ばす 読了

2019-06-25 22:11:51 | さるみみ文庫2019
こぐま会の久野先生が書かれた本で、ちょっと積読本になっちゃってた。
でも、中身はとても分かりやすくて「うんうん」とうなづきながら
読めたのがよかった。

入学までに子供たちに身につけて欲しい力の紹介があったんだけど
そのうちのいくつかは私自身も大事だな、と感じていた事柄だったので
「やっぱりそうか!」と改めて思ってみた。

なかなか良い本だったけれど、久野先生ってもう結構お年なんだなあ

そんなどうでもいいところに注目している自分って…

ちょっと読了まで時間はかかったけど、得るものがたくさんあった1冊でしたとさ。

「Red」読了

2019-05-12 21:54:37 | さるみみ文庫2019
うーん、去年だったかな。ナラタージュを読んだんだけど
この文庫の帯に「筆者最高傑作」てなことがあったので
ナラタージュはあんまりだったけれど、これは読めるかも、と思って
BOOKOFFで買った私。でもBOOKOFFでよかった。これ定価で買っていたら
もう泣いていたと思う。

そのくらい私には全く感情移入できなかったわさ。
恋愛小説好きな人とか、レディースコミック好きな人にはいいかもね。
でもいろんなエピソードの展開がえらく陳腐でうんざりしたのと
女性作家にありがちな「被害妄想的内容」につかれてしまったわ。

恋愛体質ではないからかもしれないけれど、とにかく私には無理。

多分この作家の作品全般が無理なんだと思う。もう読まないと決めた。
女性作家全般が無理、ということではない。
宮部みゆきだって、森絵都だって、上橋菜穂子だって読むけどさ
角田光代とかこの人もダメだわね。

恋愛小説も嫌いなわけじゃないけれど、
平野啓一郎の「マチネの終わりに」や「透明な迷宮」くらいのテイストじゃないと
体が受け付けないのかなあ。

ということで、女性週刊誌やハーレクイン小説とかレディコミ好きな人なら
おすすめだけど、それ以外の人にはあまりおすすめしないかな。

ああ、早く別の本読んで記憶の消毒をしなくては。

「下がらないカラダ」読了

2019-05-09 21:56:48 | さるみみ文庫2019
「読了」というほど大げさな感じの本ではない。
「腸が下がる」ということについて「それってどういうこと?」って
ちょっと気になったので買ってみたんだけど、内容的には薄い。
トレーニングについて紹介しているページが少ない気がする。
それだけトレーニング自体簡単で別に何も語る必要がないってことだと思うんだけど
わざわざここまで単行本にしなくてもMOOKみたいなものでもよかったのかも、と思う。

腸が下がるということはどういうことなのか、そして下がったら何が悪いのか
という部分がかなりの分量ではあるんだけど、内容的にはエビフライのエビが小さくて
衣が多かった、みたいな感じ。なるほどわかりやすいんだけど、でも1冊で語るほどの
内容ではない。何度思い出してみても日経WOMANで特集記事として挙げてもよさそうだし
何度も言うけどMOOKでもよかったんじゃないかと思う。
TARZANのMOOK本とか出てるし、うん、それでワンコインで買う感じでいい。

速攻で読み終わってしまったので、新たな小説を読み始めているところ。
若干だけど時間の無駄感は残る。立ち読みでよかったかも。
後の祭りではあるけれどね。

まあここは気持ちを切り替えて次に行ってみよう。