結局、夫の職場に入ってきたバカ新入社員が職場の雰囲気を読まず
ばしばし休暇を取っていくために、夫はあおりを受け
お盆休みという複数日の休暇も取れず、だったので
土日を利用してトマムへでかけた。
「ここって加森観光だったっけ?」
「たくぎん破綻と関係あったよね」
など、暗い過去の話を振り返るばかりの私たち夫婦。
傷口に塩を塗るのはお得意なのさ。
でも、まあ一時期の会員権持ちのリッチマンだけのリゾート地は
私たちのような(私のような?)辛口道民にも手が届く範囲になり
スキーともゴルフとも無縁な子連れ家族も利用できるようになった。
とはいえ、画像奥の全室スイートのガレリアに泊まるわけでもなく
この「自然と一体化させるため」に建物の色をわざわざ変えた
タワーに泊まったのだよ。ヨーロッパのデザイナーにお願いして
たぶん相当費用をかけて新しくしたのだろうけど、
たぶん東洋の我々の美的センスとは平行線をたどるのみだと思うよ、実に。
まあそれはいいとして、土曜日は昼に到着して、
スパハウスの波の出るプールで4時間ほど遊び倒す。
やはり定山渓ラグーンよりも大きくてよろしい。子どもたちは大騒ぎ。
私たち夫婦も、彼らがプールで行われるキッズイベントに参加している間
ひたすら夫婦でビーチボールをレンタルしてプール内で闘っていた。
「今のはあと5歳若かったらとれていたはずだ」
というのがセリフになっていた我々。
ここに来ることになって、私は何よりもトマム名物の雲海を
楽しみにしていた。毎日「雲海は今日発生したのか」とブログでチェックし
どのような気象条件だったらいいのかも調べ(結論が出なかったけど)
とにかく絶対出ろよ、雲海!と思って旅立ち、
それに備えて前日はアルコールも飲まずに就寝。
日曜の朝4時半起き。
ホテルの内線で雲海が発生しているか状況を確認し、
夫と子供たちを叩き起し、朝の5時過ぎにホテルを出発。
スキーゴンドラ乗り場までバスで送ってもらう。
でも、同じことを考えている宿泊客は山のようにいて、ゴンドラ乗り場は
めちゃくちゃ混雑していた。
いつ消えるかわからない雲海にドキドキしながらゴンドラへ乗り込む。
この時点で地上は霧の中状態で真っ白。
まさかトマムの山の頂上が晴れているなんて思わない。
でも、ゴンドラがどんどん登って雲海の、まさに「海の上」に出ると
こんなふうに素晴らしい景色が。
思わず合掌。
夫はもちろんのこと、子供達も「すごーい」と感激。
早起きした甲斐があったわさ。
この時点でまだ6時。
おお、どこまでも続く雲の海~
1週間以上前から天気予報に釘づけになり、独自の視点から雲海予報を
模索していた私だけれど、その執念が雲海仙人に届いたのかしら。
なんと4日ぶりの素晴らしい雲海発生でしたとさ。
みごといつもの執念勝ち!
早起きすると実に午前中が長く有効に使える。
さっそく我々は昼の列車時刻まで、アクティビティに入る。
じゃじゃーん!パークゴルフじゃよ。
こざる、ナイスショットの図。
家族4人でやったのだけれど、ここでも模倣上手でコツをつかむのが
うまいこざると、何度教えても「お前は左利きか?」と思うような
クラブの持ち方や、打ち方で、空気を打ってばかりのべびざるさん。
ここでも理解力の差を感じる我々。
やはりべびざるさん、一度に複数の動作ができないのかしらね…
そんな子供たちをよそに、また真剣勝負の私たち夫婦。
18ホールまわって結局2打差で私の負け。
くやしーーーーーーーーーーーーーーーーい。
毎ホール何打打ったのかもう数えられないほどのべびざるさんも
そして結構いいショット(いいフォーム)見せつけていたこざるも
パークゴルフは楽しかったようで、今度は夫の実家で
みんなでパークゴルフをやろう!ということになった。
しかしトマム。
北海道観光の課題を感じさせる場所だったのお。
私と夫はかなり真剣に「トマムが本当ににぎわうには何が必要か」
朝まで生討論、ぐらいの勢いで語ってみた。
自然は一流だけど、サービスは三流の北海道のお手本みたいな場所、トマム。
はぐれMBAの夫と、毒舌評論家のさるみみのアドバイスを聞くべきだよ(笑)
チェックアウト後にもらったアンケート用紙に
ご丁寧にびっしり書いてあげた。
トマムよ、暖房便座とタワーのライトアップにかける電気代があるなら
迷わずその破れた壁紙やカーペットなど施設の補修に金をかけるべし。
以上。
今週から学校も幼稚園も始まる。