さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「私とは何か」読破

2013-12-31 20:35:18 | さるみみ文庫2013
平野啓一郎の「分人主義」をもっと知りたくて読んだ本が2013年の最後の1冊になった。
やっぱりこの「分人主義」、私にとってはすごく腹に落ちる考え方だった。
この考え方に感動したのはもちろんだけど、平野啓一郎の文章の読みやすさが
また際立つ作品だった。オリジナルの主義主張なのに、
本当にわかりやすい。変などっかの教授の本よりもわかりやすくて
本当に彼はただの作家なのか?!と思うほど。
この前に読んだ彼の作品「ドーン」以外にも平野作品を読んでみよう、って思ったね。
また新しい、いい作家に出会えてよかったと思うよ、実に。
今年もいい本、がっかりな本いろいろあったけど、
来年もまた新しい作家や新しい作品との出会いが楽しみだわさ。

みなさんもいい2014年になりますように。。
今年1年もおつきあいありがとうございました。


さるみみ

エナリ塾デビュー

2013-12-28 22:32:50 | Weblog
エナリの冬期講習が始まった。
日程は5日間で連続ではないので、比較的公文の延長で宿題にも
酷く追われる、ということもなく参加できるのはいいかな。
実際、エナリのコースでは4年生7人しか参加してないみたいで
そんなこともあるから細かい解説やら、一人ひとりを見てくれる時間もあるみたい。
まあ、4年から受験もなく塾に通う子もそうそういないだろうから
(7人中3人だかが通塾生らしい)大事に見てくれるってことかね。

ここでも漢字の書き取りが必ず一日1つはある状態なのが問題大。
公文では苦手と思い込んでいる算数の方が調子よくて、
漢字はどこまでも鬼門。

ただ「塾も面白いね」というので、まあ最初は「行くのめんどくさい」
って言ってたけど、残りの4日間も苦痛、ってわけではないのかも。

「通うならここでもいいかな~」とも言ってたんだけど、
その台詞を聞いていたコナンが横からアドバイス?らしい一言。
「最初はそう思うんだけど、他に行ってみるとそっちの方が良かったりもするよ」

まあ、私も今回選んだところを最終的に選ぶつもりはないので
ぜひ「絶対ここ!」と決めて欲しくないかな~と思うところ。

とにかく残りも頑張って通って来いよ~!

「ドーン」読破

2013-12-27 15:07:15 | さるみみ文庫2013
サボさんが「絶対いいって、平野啓一郎!」と熱く語るので
彼が借りて読んだあとに、図書館で延長手続きを取って今度は私が
この本を借りて読んでみた。
ハルキストなサボさんは、エンタメもいいけど純文学いいよね~な感じで
平野作品の「決壊」を読み、この「ドーン」を読破、
で、さらには「空白を満たしなさい」も買って、すっかり平野ワールドにはまる。
おお、この人ってこういう路線がいいのか~と結婚15年経過時点の新たな発見。
ということで早速私も初の平野作品を読んでみた。

時代は2030年代後半、つまり近未来のアメリカが舞台。
有人火星飛行を成功させたNASAの優秀なクルーたちが火星から帰ってきた、
というところから話は始まるのね。
「ああ、近未来小説か~」とちょっと気分も重たくなるんだけど、
そこにアメリカ大統領選、アフリカでの戦争や、彼の主張する「分人主義」
政府による監視社会、荒廃する社会、移民の問題などが絡んで
それらは決して未来の問題ではなく、現代の世界、特にアメリカが抱える問題でもあり
すっごいミルフィーユな感じの作品だったね。
すごくエンタメ要素が強いと思うんだけど、やっぱり純文学な人だけあって
主人公が自分の内面を語る部分や人の主義主張の語りは圧倒される。

特に素晴らしかったのが描写で、風景のみならず心理描写が美しい!
春樹的な「敢えて簡単なことを難しく、そして繰り返し表現してみました」
な感じではなく、丁寧に丁寧に語られていることがよくわかる作家だね。

たぶんこの本に対する評価は大きく割れるんじゃないかと思ったけど、
クルーがシャトルの中で抱えていた問題の部分のみならず、
大統領選で民主党と共和党の両候補の公開討論の場面での対立する主張は
戦争に対して賛成の立場、反対の立場それぞれが自分たちの大義のために
主張している、そのそれぞれの理屈がぐっと迫るものがあった。

この作品は「イラク戦争への批判か?」という感じも途中したけど、
「分人主義」について理解してもらうためにこれらの事象を絡めたのか?とも思うし
疲弊してしまった個人、社会、もっと広く世界でそれぞれがもういちど
立ち直っていくことへの期待、というかんじもする。特に主人公。
そしてアメリカの政権選択でも。
希望を残して終わってくれたことはよかった。
難しい内容ではあったけど、論理展開が説得力あったのもよかった。

この作品に出てくる「分人主義」をもっと知りたくて、
私はついに平野啓一郎が書いた新書「私とは何か」を買ってしまった。
おそらく年内最後の作品になるかな?と思う。

ちなみにタイトルの「ドーン」夜明け「DAWN」のことなんだけど
なんだろうね、私は何かが爆発したときの効果音的な感じで「ドーン」なのかと思った。
「ドカーン」でも「ドドーン」でもいいじゃん、それならって感じで。
でもDAWNだったのよね。なら、英語で書いた方が良かったんじゃないの?
写真もなに?火星をイメージしたの?ちょっと微妙なイースター島のモアイ像的物体…

うーん、そこが一番残念だったかも(笑)

初平野作品、よかったよ、うん。

冬休み初日。

2013-12-26 15:26:05 | Weblog
クリスマスも無事終わり、子どもたちはご機嫌に冬休み中。
冬休み中はどうせゲーム漬けになることはわかっているので
絶対午前中はゲームをやってはダメ、というルールにした私。
早速初日から苦悩のエナリ…
コナンに至っては、ここぞとばかりに午前中の退屈時間を短くすべく
起床9時って…

本人いわく「いつも学校が遠くて朝早くて疲れてるから、休みくらいゆっくり寝たい」
でも9時はないと思うんですけど。全然起きない…。
早速私もこの件については困り中。

今日は午前中にエナリが宿題と公文を片づけ、コナンが冬期講習の
テキストをやって(まだ終わってないのか!!)
エナリは上靴を洗い、ランチマットやエプロンにアイロンをかけるなど
お手伝いにいそしんで午前中終了。

午後からエナリは公園で雪遊び、コナンは冬期講習へ。

たぶん帰宅後にエナリはゲームだろうよ。
明日は午前中を無駄に使わないようにどんなお手伝いをさせるか。
うーん、自由研究もまだ決まってないし、混迷の冬休み。
精神的に疲れるわさ…うう。

「プチ哲学」読破

2013-12-20 11:13:06 | さるみみ文庫2013
これは「だんご三兄弟」「ピタゴラスイッチ」などでおなじみの
佐藤雅彦さんの本だけど「読破」と言うほどのものではなく
どっちかというと「人生はにゃんとかなる」とかと同じようなつくり。

一つのテーマに一つのマンガがあって、ものの見方や考え方について
ちょっとだけ考えてみるきっかけをくれる1冊。
どちらかというと子供にいいかも、と思ったりした。
哲学って難しく感じるけど、普段の疑問や気づきをちょっと掘り下げて考えたり
物の見方を変えてみるところからスタートすることも「哲学」の一歩なんだよ、
ってことを教えてくれるっていう点でいいんじゃないかな。
ヘタウマなマンガがあって、で、あんまり説教臭くない文があって(しかも短い)
大人には断然物足りないんだけどね。

これって来年の読み聞かせで高学年向けとして使ってみようかな~
なんてことを思ったね。マンガ部分を実物投影機で拡大してみせるなど
ちょっと工夫をして面白くできるかな?

などと思ったりして。

年末近くになって積読本を減らすべく読んでるわさ。

図書館からも今更本が回って来たりしてるし(汗)

「きつねの窓」のその後

2013-12-19 17:00:28 | Weblog
先週私が、エナリのクラスで「きつねの窓」の読み聞かせをした話は
ここで記事に残したところなんだけど、その後日談が!!

なんとエナリの担任の先生がこのお話の感想文をクラスのみんなに書いてもらって
それを集めてエナリを通して私に届けてくれたのさ!

びっくり!

ちょうど学校では読書感想文を書く、というテーマで授業をやっているところで
その一環として書いてもらいました、というお手紙が添えられていた。

今回の読み聞かせでは絵を見せずに私は朗読するだけで
みんなに場面を想像してもらう、というスタイルだったので
どこまでみんなが一つ一つの場面を想像して理解できるのかな~っていうのが
不安な面もあったんだけど、作文を読む限りではみんながきちんと理解できている様子だったねえ。

自分が指を染めてもらうとしたら、その窓の中に何が見たいか、ってことを
考えて書いている子もいたし、悲しいお話だったけど、素敵なお話でもあった、という
感想を持った子もいたし、本当にさまざまだった。
特に女の子の感想文はやっぱりなるほど、と思わせられた。
精神年齢の違いっていうのはこういうところに現れるものなのね~とか。

いずれにせよ、先生のそうした心遣いはとてもありがたかったし
もっと読み聞かせを頑張ろうという気持ちにさせられたわね。

読み聞かせって乳幼児のものって思いがちだけど
高学年は高学年なりの本の選択や読み方の工夫で、まだまだいけると思ったわさ。

おお、来年も読み聞かせ頑張るぞ!!

「家族写真」読破

2013-12-18 20:24:54 | さるみみ文庫2013
久々の荻原浩作品。

ほのぼの、ちょっと笑い、ちょっと涙。
といういつもの荻原テイストな短編小説だったわね。
そういう意味では期待を裏切らない作品だったけど、
たくさん荻原浩を読んだ身としては、なんていうのかね、
どの作家でも「おお、この作家の今までの作品の中で一番いい!」っていう
そんな作品をいつでも期待しながら読んでるところがあるので、
なんか荻原浩は、もう冒険とかがない、というか
ずっとこのテイストなのかな~と思うと若干自分の中で「飽き」を感じ始めたかも、
というような感想も持つような1冊だった。

私の中で荻原浩の最高作品は「メリーゴーランド」なのよね。
サボさん的には「明日の記憶」みたいだけど。
私も確かに「明日の記憶」はよかったと思うけど、なんかきれいすぎたかな。
若年性アルツハイマーって重たいテーマを扱ってるのに、
きついところには触れずに終わった感があって、そこが★一つ分マイナス。

まあ、そんなのはいいとして、とにかく、読後感は悪くないし、
みんなほのぼのいい作品ばかり集まってると思うんだけど
印象には残らない作品だったと言える、厳しい言い方をすれば。
事実2日で読み終わったし。

もっとお腹にずどーんと来る、「スニッカーズ」級な本が読みたいわさ。

市電の新型車両に乗る!

2013-12-17 22:10:36 | Weblog
市電の新型車両に初めて乗ることができたわさ!
走ってるのはよく見かけたけど、乗るのはもちろん、間近で見るのも初!
おお、これが新型車両。


横からみるとこんな感じ。窓が大きい気がする。
あと、地面からの高さが低くなって乗りやすくなってたね。

その分レールと車体の間の空間も少ないってことは巻き込まれる事故も少なくなるだろうけど
冬は大丈夫なのかな?って思うね。
しっかり除雪しないと車体に雪が引っかかったりしないのかな?とか思ったりして。

市電の長さは今までよりも長い。でも、中に乗ってみて思ったのは意外に座席数少ない?
ボックス席がイマイチ…って話も聞いていたんだけど

こんな感じの一人掛けボックス席がちょこちょこあって
そこに座ると、なんか向かい合った人と気まずい感じかもね。友達同士ならまだしも。
一部はバス席のように前を向き、一部はボックスに、一部は今まで通り横に並んで座る。
効率いい感じはしなかったわね。

私は一番前の一人掛け(バスの席みたいに進行方向を向く席)に座ったんだけど、
なんか余分に広かった。

こんな風に意味もなくスペースが広くてね。
荷物おいてね、ってことなのかもしれないけど、厚みのある荷物は置けない。
足元に置くのだとしたら、このスペースはいらないし。座席がゆったりしすぎ??

1時間に1本のペースで走ってるみたいなので乗れる確率としてはあまり高くないけど
乗ってたおばあちゃんたちの話を聞く限りでは、ステップが低くなって乗りやすいけど
前の電車の方がよかったわ~っていう声が多いのかも。

もうちょっと何度か乗って別の席にも座ってみて新型車両評価したいところね。

エナリの個人懇談

2013-12-15 13:47:26 | Weblog
先週はエナリ小学校の個人面談があった。
まあ気になるところはたくさんあるけど、二人子どもを通わせてみて
学校ってところは超問題児でなければ、子どもの悪いところではなく
いいところしか言わないってことはよくわかったので、
エナリが学校でどんなふうに過ごしているかわかればそれでいいと思って
気軽な感じで学校に行ってきた。

学校でのエナリの様子について、先生は自主的に課題を見つけて取り組んでいる、
という話をしてくれた。
生き物委員会に入っていて、そもそも当番でうさぎの世話があるんだけど、
当番以外の日にも掃除に行ったり、うさぎが掘った穴を埋めたり、
金魚の水替えとか掃除など、「ああした方がいいか、こうした方がいいか」と
同じクラスの子と相談して「独自の」活動をしているらしい。

それが他の子の当番の邪魔になってないか、とか余計なことをしていないかとか
気になったので、その辺も聞いてみたんだけど
それは問題になっていないようで、むしろ当番を忘れる子もいるのでうまく回ってる様子。
それならいいんだけど…妙な使命感にあふれているのが気がかり。

あとは教室の中を飾りたい、ということで家で一緒に作った飾り付けの作り方を
みんなに教えて飾ったりもしてて(行ったら教室にも実際に飾ってあった)
他にもクラスのみんなのために、って働いてる様子だった。

そういうところは本当にすごくいいと思えるところで、
コナンに求めたところで絶対ない部分なのよね。
周囲の友達にも好かれて、みんなと楽しそうにしてることもよくわかってるし
みんなにも助けられていることも十分わかってる。
人を大事にして、人に支えられてるエナリ。

この私に育てられたのに、こんなにいい子に育ってるのかと思うとありがたい。

でも、頭悪いけど

「いい人」だけでもダメ、「頭がいい」だけでもダメ。
トータルとしてバランスとれた人に育てたいと思うけど、なかなかうまくいかない。

最近では悪いところを何とかして直さなくちゃ、って思ってうまくいかなくて
子どもたちに直接ぎゃあぎゃあ言うよりも、いいところを伸ばして、出来の悪いところに
目をつぶるほうがいいのかとか思う時もあるんだけど、
やっぱりエナリについては「でもやっぱりバカはまずいよな~」って思うし
コナンについても「でもやっぱりイヤな奴じゃ社会で余されるだろうな~」って思うし、
ああ~どうすればいいんだろう。

冬休み中は、小数の計算と図形の問題を復習しておくといいでしょう、という
アドバイスをもらった。他にも課題はあるんだけど、まあ最低限ここかね。

冬休みは苦手分野の取り組みをしつつも、家の手伝いをさせて
「みんなの役に立つ」人づくりにいそしむわさ。

もうすぐ2013年も終わるね…しみじみ。

                                                                                                                                                          

「くまモンの秘密」読破

2013-12-14 23:40:00 | さるみみ文庫2013
私もくまモン好きなんだけど、そのくまモンを熊本県庁が
どうやって売ろうとしていたのか、その舞台裏が書かれた本。
最初の方はなんか面白おかしく書かれていて、本当に軽い感じ。
読み物としては面白いんだけど、もうちょっと深掘りしてほしかったかな。

最後の方に知事の書いた章があるんだけど、私はこの熊本知事の考えって
素晴らしいな~って思ってたので、もうちょっとこの部分欲しかったかな。
知事がいろいろ書いてしまうと本全体のバランスが崩れるかもしれないけど。

北海道ではMOOKとかグッズでのくまモンしかしらないけど
地味に何年も前から関西圏で売り込みの活動をしてたのね。
知らないことだらけだったけど、これからの公務員ってこうじゃなくちゃ!
って思うくらい彼らの熊本への熱い思いと行動力が感じられたわさ。
新書なので「今でしょ!」って感じで急ぎ目に読んだ私。

そう、くまモンサクセスストーリーね。

くまモンってキャラだけじゃなくて、今度は熊本のことも知ってみるか。