夫が東京で道に迷っている間、
そして私が日本GPの予選を見ている間のこと、
我が家の電話が鳴った。
電話の主はこざるの隣の席に座ってる女の子Hちゃんのお母さんから。
なんでも昨日、Hちゃんがお母さんに
「こざるくんにいじめられている」と訴えたのだと。
聞いてみれば、「アホ、バカ」とこざるに連発されて
生活科の授業で外に出たときには木の実をぶつけられ、
帽子をぶつけられたり、サインペンを隠されたのだという。
挙句の果てに他の男の子にも「Hちゃんをやっつけろ」とけしかけてるから
止めて欲しいと泣きながらの電話だった。
とにかく謝って、Hちゃんは学校に行きたくないって言ってるのかを
尋ねたら「それは大丈夫なんだけど、でも可哀想で」
とりあえず先方には丁重に謝って、こざるときちんと話をしますと伝えて
15分くらいで電話は終わった。
夫は東京。こんなとき、夫なら感情的にならずにこざるの言い分を
聞くんだろうけど、私しかいない。
私はこざるにとりあえず出来るだけ感情的にならずに、
本当にそういうことがあったのかを尋ねたところ、すぐにそれを認めた。
どうしてそういうことになったのかを聞いてみると
1学期に自分のなまえペンや筆入れをランドセルの中に勝手に
入れられたり隠されたのが最初だという。
もうこうなるとどっちが先、という問題じゃない。
まあそれがまず第一弾のムカつき。
そしてこざるが絶対に許せなかったことが、授業中にプリントとか
自分の答えを覗かれることだったという。
実際、Hちゃんと席がお隣になったときにお母さんが
「うちのHは勉強全然わかってないからよろしくね」と何度も何度も
言われたことがあった。その後も会うたびに言うので
よほど気にしていたのだろう。でも、1年生の算数のしかも1学期なんて
勉強しないに等しい状態だと思っていたから、Hちゃんのお母さんが
ちょっと過度に心配しているんだろうとしか思ってなかった。
でも、こざるが言うには、全然Hちゃんわかってなくて
すぐ答えを見て書くという。今は先生が授業中に結構びっしりついて
算数でも漢字でもとにかくわかるまで付き合ってるという。
そういう子に対して手を貸してあげる、ということはしないのか?と聞くと
「自分も一生懸命考えてやってるんだから、人の答えみないで
自分で考えてやればいいんだ」と言う。答えを見られるのがイヤなら
Hちゃんが自分で理解して答えを見なくてもいいように、1から
教えてあげたらいいでしょ、と言うと
先生が横について教えてるんだからその必要がない、と一点張り。
先生も個人懇談のときに、こざるは算数が得意できちんと説明もできるから
そういう部分でみんなを引っ張って行って欲しいと言っていたので
「先生もミニ先生になって欲しいって言ってたから、いつもでしゃばる必要は
ないけど、困ってわからない子がいたら、ミニ先生になってあげようよ」
と説得をしてみたけど、他にも2人くらい算数得意な女の子がいて、
その子が結構積極的にいろんな子に教えているようで、
「だからその子たちに聞けばいい」と、とにかくうるさい。
私もイライラして「そんなにHちゃんのことが嫌いなのか!」というと
「嫌い」とはっきり言われた。
いじわるをされたというくらいイヤなこともなかったんだけど
とにかく授業をしっかり聞いてないのが腹立つのと、
結構のんびりした子だから普段ぼんやりしている感じなのが気に食わないらしい。
正直そんなことで何かこざるに危害があるわけじゃないんだから!
って思うけど、とにかく生理的に受け付けないんだろう。
嫌いなら嫌いでも仕方ない。でも、こざるがバカアホ言ったことで
すごく傷ついて学校に行きたくなくなったらどうする?
それでも知らん顔できるのか?と尋ねたら、自分のしたことがそこまでに
なると感じていなかった様子で、ちょっと目に涙を浮かべていた。
そして、自分が嫌いだからといって他の子をけしかけるのは辞めなさいとも
言ってやった。私が今回こざるの件で一番許せないのがここだったから。
バカアホ連発なんて、正直言ってよくあることだし
気の合わない子も必ずいる。自分が相手を嫌いだって気持ちも当然。
でも、人を使っていじめさせるなんてのは最低通り越してる。
最後にはいけないと思いつつもかなり感情的に叱ってしまった。
とにかくそこが許せない。弱い人間のすることでいかに汚くてバカバカしいことか
もう、誰も止める人がいないのをいいことに、かなり怒鳴った。
ここでもこざるは目を真っ赤にしていた。
途中に夫から電話が入って夫がこざると話をして
こざるはそれに「うん」「うん」と言ってしばらくして私に代わった。
夫は「反省してる様子だったよ」と言っていたけど、
それでも、もうバカとかアホとか言わないしいじわるもしないけど
でもプリントの答えを見せたり勉強教えるのだけはイヤだと通す。
「自分でちゃんと考えて努力してないのに答えだけ教えたくない。ずるい」
ここだけはどうしても譲れないという。
悪かったって思うからいじわるはしないけど仲良くはしない。
これがこざるの結論だった。
とにかく強情だ。本当にイヤになるほど強情だ。
Hちゃんに「ごめんなさい」っていう気持ちを込めて手紙をかかせた。
文体を丁寧語にしようと気をつけていたから、あいつなりに
重く受け止めてるっていうことなんだろうけど…
連日こざるの学校での話に頭を悩ませる日々が続く。
自分の育て方がよくなかったんだとやっぱり悩む。
何を最優先して育てればよかったのかと何度も同じところを回って
戻って、また回って…を繰り返している。
明日、試験を終えた夫には重たいテーマである。
そして私が日本GPの予選を見ている間のこと、
我が家の電話が鳴った。
電話の主はこざるの隣の席に座ってる女の子Hちゃんのお母さんから。
なんでも昨日、Hちゃんがお母さんに
「こざるくんにいじめられている」と訴えたのだと。
聞いてみれば、「アホ、バカ」とこざるに連発されて
生活科の授業で外に出たときには木の実をぶつけられ、
帽子をぶつけられたり、サインペンを隠されたのだという。
挙句の果てに他の男の子にも「Hちゃんをやっつけろ」とけしかけてるから
止めて欲しいと泣きながらの電話だった。
とにかく謝って、Hちゃんは学校に行きたくないって言ってるのかを
尋ねたら「それは大丈夫なんだけど、でも可哀想で」
とりあえず先方には丁重に謝って、こざるときちんと話をしますと伝えて
15分くらいで電話は終わった。
夫は東京。こんなとき、夫なら感情的にならずにこざるの言い分を
聞くんだろうけど、私しかいない。
私はこざるにとりあえず出来るだけ感情的にならずに、
本当にそういうことがあったのかを尋ねたところ、すぐにそれを認めた。
どうしてそういうことになったのかを聞いてみると
1学期に自分のなまえペンや筆入れをランドセルの中に勝手に
入れられたり隠されたのが最初だという。
もうこうなるとどっちが先、という問題じゃない。
まあそれがまず第一弾のムカつき。
そしてこざるが絶対に許せなかったことが、授業中にプリントとか
自分の答えを覗かれることだったという。
実際、Hちゃんと席がお隣になったときにお母さんが
「うちのHは勉強全然わかってないからよろしくね」と何度も何度も
言われたことがあった。その後も会うたびに言うので
よほど気にしていたのだろう。でも、1年生の算数のしかも1学期なんて
勉強しないに等しい状態だと思っていたから、Hちゃんのお母さんが
ちょっと過度に心配しているんだろうとしか思ってなかった。
でも、こざるが言うには、全然Hちゃんわかってなくて
すぐ答えを見て書くという。今は先生が授業中に結構びっしりついて
算数でも漢字でもとにかくわかるまで付き合ってるという。
そういう子に対して手を貸してあげる、ということはしないのか?と聞くと
「自分も一生懸命考えてやってるんだから、人の答えみないで
自分で考えてやればいいんだ」と言う。答えを見られるのがイヤなら
Hちゃんが自分で理解して答えを見なくてもいいように、1から
教えてあげたらいいでしょ、と言うと
先生が横について教えてるんだからその必要がない、と一点張り。
先生も個人懇談のときに、こざるは算数が得意できちんと説明もできるから
そういう部分でみんなを引っ張って行って欲しいと言っていたので
「先生もミニ先生になって欲しいって言ってたから、いつもでしゃばる必要は
ないけど、困ってわからない子がいたら、ミニ先生になってあげようよ」
と説得をしてみたけど、他にも2人くらい算数得意な女の子がいて、
その子が結構積極的にいろんな子に教えているようで、
「だからその子たちに聞けばいい」と、とにかくうるさい。
私もイライラして「そんなにHちゃんのことが嫌いなのか!」というと
「嫌い」とはっきり言われた。
いじわるをされたというくらいイヤなこともなかったんだけど
とにかく授業をしっかり聞いてないのが腹立つのと、
結構のんびりした子だから普段ぼんやりしている感じなのが気に食わないらしい。
正直そんなことで何かこざるに危害があるわけじゃないんだから!
って思うけど、とにかく生理的に受け付けないんだろう。
嫌いなら嫌いでも仕方ない。でも、こざるがバカアホ言ったことで
すごく傷ついて学校に行きたくなくなったらどうする?
それでも知らん顔できるのか?と尋ねたら、自分のしたことがそこまでに
なると感じていなかった様子で、ちょっと目に涙を浮かべていた。
そして、自分が嫌いだからといって他の子をけしかけるのは辞めなさいとも
言ってやった。私が今回こざるの件で一番許せないのがここだったから。
バカアホ連発なんて、正直言ってよくあることだし
気の合わない子も必ずいる。自分が相手を嫌いだって気持ちも当然。
でも、人を使っていじめさせるなんてのは最低通り越してる。
最後にはいけないと思いつつもかなり感情的に叱ってしまった。
とにかくそこが許せない。弱い人間のすることでいかに汚くてバカバカしいことか
もう、誰も止める人がいないのをいいことに、かなり怒鳴った。
ここでもこざるは目を真っ赤にしていた。
途中に夫から電話が入って夫がこざると話をして
こざるはそれに「うん」「うん」と言ってしばらくして私に代わった。
夫は「反省してる様子だったよ」と言っていたけど、
それでも、もうバカとかアホとか言わないしいじわるもしないけど
でもプリントの答えを見せたり勉強教えるのだけはイヤだと通す。
「自分でちゃんと考えて努力してないのに答えだけ教えたくない。ずるい」
ここだけはどうしても譲れないという。
悪かったって思うからいじわるはしないけど仲良くはしない。
これがこざるの結論だった。
とにかく強情だ。本当にイヤになるほど強情だ。
Hちゃんに「ごめんなさい」っていう気持ちを込めて手紙をかかせた。
文体を丁寧語にしようと気をつけていたから、あいつなりに
重く受け止めてるっていうことなんだろうけど…
連日こざるの学校での話に頭を悩ませる日々が続く。
自分の育て方がよくなかったんだとやっぱり悩む。
何を最優先して育てればよかったのかと何度も同じところを回って
戻って、また回って…を繰り返している。
明日、試験を終えた夫には重たいテーマである。