第2サムエル記9:1
『ダビデが言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいないか。私はヨナタンのために、その者に恵みを施したい。」』
真実な人かどうかは互いに交わした約束に対する態度を見れば分かります。
真実な人は約束を忘れず、守る人です。
人間は物忘れもするので、約束を忘れる時もあります。
しかし平気に約束を破る人は絶対に真実な人ではないです。
反対に信用出来ない人です。
ダビデは真実な人でした。
自分に恵みを施した親友ヨナタンのことを忘れず、ヨナタンと交わした約束も忘れなかったです。
ヨナタンの父親サウル王は、いつもダビデの命を狙っていましたが、ヨナタンはそれが悪であることを知って、ダビデの味方になり、ダビデの命を何度か助けました。
ダビデもその助けと友情を忘れずにいました。
ヨナタンはダビデが王になることを知っていたので、王になった時に自分の子孫を守ってほしいと願っていました。
ヨナタンは戦いで亡くなりましたが、ダビデはその死をとても悲しみ、ヨナタンとの約束も真実に守りました。
ヨナタンの子孫だけでなく、サウルの家の者にまで恵みを与えようと行動を起こしました。
ダビデが愛と真実、信仰ある人であることが、これでも証明されました。
困った時にした約束を、良くなると手のひらを返したように破る人も多いです。
忘れたからでなく、わざと守らない人もいます。
約束を守らないならば、自分の信用を落とすことになります。
いつか助けが必要な時に、誰がその人に手を差し伸べるでしょうか。
真実な人には人々が助けの手を差し出します。
【関連聖句】
第1サムエル記23:18
『こうして、ふたりは主の前で契約を結んだ。ダビデはホレシュにとどまり、ヨナタンは自分の家へ帰った。』
《 3分バイブルボイス 》