エステル記4:13-14
『モルデカイはエステルに返事を送って言った。「あなたはすべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから助かるだろうと考えてはならない。
もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」』
激しい荒波の中にいる船に多くの人がいて、いのちの危機が迫ってきた時に何もせずにいるとみんなのいのちは消えていきます。
その時には生きるか死ぬかの選択をしなければなりません。
国も個人にもこのような危機的な状況が生じる時がありますが、その時の決断によって状況が変わることが多いです。
本文の背景は多くのユダヤ人が悪人の策略によって全員殺される運命に置かれていました。
そこでモルデカイは、王妃であるエステルにSOSを発信しました。
彼らはすでに神様に必死に助けを求めていました。
エステル記4:1-3
『モルデカイは、なされたすべてのことを知った。すると、モルデカイは着物を引き裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、大声でひどくわめき叫びながら町の真ん中に出て行き、
王の門の前まで来た。だれも荒布をまとったままでは、王の門に入ることができなかったからである。
王の命令とその法令が届いたどの州においても、ユダヤ人のうちに大きな悲しみと、断食と、泣き声と、嘆きとが起こり、多くの者は荒布を着て灰の上にすわった。』
祈って何もしなかったのではなく、モルデカイは冷静になって「神様の助けがどこかにある」と信じて行動を起こしました。
そして同族で自分の身内である王妃に、この悲惨な出来事を知らせました。
この知らせによって王妃は死ぬことも覚悟して、王の前に出て、悪者の策略に王が騙されたことを知らせ、自分の民族を死の危機から救い出すことが出来ました。
いのちを懸けて正面突破した人によって状況は大きく変わりました。
少しでも可能性があるならば、決断して恐れずに正面突破することです。
【関連聖句】
ホセア書6:3
『私たちは、知ろう。主を知ることを切に追い求めよう。主は暁の光のように、確かに現れ、大雨のように、私たちのところに来、後の雨のように、地を潤される。」』
《 3分バイブルボイス 》
【信頼】「主よ…」切なる心の祈り:詩篇86編