さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

だいだいリートvol.7 その2~Andenken

2010-04-16 | 歌のおけいこ


         Andenken  君を想う  

                          作曲:ベートーヴェン
                          作詩:マティソン


       杜の木の間をとおして
       小夜啼鳥の歌声が
       ひびいてくるとき、
       わたしは あなたを思う

       あなたは いつわたしを思ってくれるだろう


       たそがれの
       ほのかな光につつまれた
       木陰の泉のほとりで
       わたしは あなたを思う

       あなたは どこでわたしを思ってくれるだろう


       こころよい苦しみ、
       不安な憧れ、
       熱い涙をもって
       わたしは あなたを思う

       あなたは どのようにわたしを思ってくれるだろう


       よりよい星において
       結び合うまで、
       おお、わたしを思っていてほしい


       遠いかなたにあっても
       わたしはあなたを、
       あなただけを思っている




ベートーヴェンの歌曲、
あまり数多くは知らないのですが、
前々回のだいだいリートで歌った

  「Ich liebe dich」

とおなじく、

ドイツリートの会で習ってすきになり、
歌ってみたいと思って選びました。


どちらも、

ひとを想ううた ですね。。。


「Ich liebe dich」が、
身近にいる 愛するひとに向けたうただとしたら、

こちらは
遠くにいる想いびとへのうた。


どちらも、ひたむきな思いをうたっています。


愛するひとが すぐ身近にいても、

いまはもう 遠いかなたにいるのだとしても、

ほんとうに たいせつなひとであれば、

思いの深さは変わらないのでしょう。


想うひとが遠くにいるかなしさではなく、

いつか ふたたびよりよい世界で

(今生で であれ、来世であれ)

であい、結ばれることを信じ、

そのひとを変わらずに想いつづけていられるしあわせ、

ひたむきな思いを 明るく歌えたら、

と 思います。


ところで、

そのために クリアするべき問題は 山ほどあるわけでして。。。


発音が ちゃんとなってなくて
その言葉にきこえない とか、


  「denke の発音きこえてけーへんで。

   もう、漢字で ”伝家”(でんけ!) って書いとき!

   そうそう!

   そう読んだら、ちゃあんときこえたわ♪」


  「……」



音符の長さを無視してるとか(それ、アカンやろ!)


  「ちゃんとテンポどおりに入ってや~

   それじゃーピアニストさんは、弾きはじめがワカランで」


大のニガテである
装飾音符や フェルマータの処理が
へたくそ であるとか…


  「そりゃ、音ふやしすぎやろ!

   それやったら 演歌やって!」


  「フェルマータのあと、
 
   休んで よいしょーって入るのは ナシ!」。。。



これは 直すべき課題の、ほんの一例。


もう 本番までの日は迫っていますが、

まだまだ やるべきことがたくさんあるのです…

それも 最低限の内容で。

酔っぱらい大失敗の余波をひきずって
おちこんでいる場合ではないのでした。

もうひとがんばり、

できるだけのことを やります。


それにしても、

ベートーヴェンって、交響曲なんかでは
とても重厚で いかめしい??イメージがあるのに、

歌曲の旋律の なんと素朴で明るくて優しいこと。

そう思ってみると、
交響曲も ところどころ優しい旋律があったなと
納得できたり…


恋愛では なかなかしあわせにめぐまれなかったようですし、

気むずかしいお人だったとの話もありますが、

じっくりおつきあいしてみれば、
純朴で ひたむきで 情熱的で 愛すべきお人柄だったんじゃないかなあ…

と、思うわたしです。


「第九」

で、合唱をはじめたわたしですが、

その頃は、
ベートーヴェンさんが歌曲をつくっていることさえ
知らなかったし、

まさか それを自分が習い、うたう日が来るなんて
さらに 思いもしなかったことでした。


人生って すてきです。

音楽って すてきです。


音楽のある人生は、さらにすてきです 




    
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だいだいリートvol.7 その1

2010-04-16 | 歌のおけいこ


あと10日たらずとなりました。

おなじみ?橘 茂 門下生による発表会であるコンサート、
だいだいリート。


  「これからは!

   ”発表会”とは なるべく言わないようにしましょう。

   お客さまに楽しんでいただける ”コンサート”と考えて

   がんばっていきましょう 


と、師匠は言われたが。。。

そして、そのように考えて 
歌も自分自身も向上していかなくてはならないとは
思っているのだが。。。


  「ねえねえ、今度の 発表会 さあ…♪」


なあ~んて、やはりくちをついてしまうし、

意識もなかなか 言われるように変えてゆけない。


なにしろ、
自分に なかなか進歩がみられなくて。。。


師匠は ぶきっちょなわたしにも
一生懸命教えて下さるし、

お仲間さんたちはみんなどんどんうまくなっていかれるのだが、

どうもわたしは

なにかもうひとつぬけだせないものがあるような感じで、

いつもおなじことを注意されては
うろうろ、おろおろしている。


発声も、歌い方も 
自分のもっているヘンなくせが 
なかなかぬけないし、
緊張して カチカチになってしまうあたりも
成長がみられず…


自分がまるはだかになってしまうソロでは
そういうところが もろに出てしまうし、

二重唱は といえば、
お相手に フォローされっぱなし 


それでも 歌えることは、 
苦しいながらもうれしくてしあわせなので、

おちこむことしょっちゅうでも、

もうあかんと思っても、

とにかく 続けていくことにする。


歌と同様に、
ちっともうまくならない川柳も!?

とにかく やめずにほそぼそとでも
続けていくつもりだ。


そんな あいかわらずのわたしだが、

今回の発表会、もとい だいだいリートで
歌わせていただく曲について、

そして

それにまつわる思い、
レッスン&練習の悲喜こもごも…について

またちょっと 書いてみよう。


すでにもう本番まぢかなので
どの程度書けるか わかりませんが。。。


ふだんから 書こうといつも思っているのに、

いつも こんな時期になってしまうなあ 


まあ、これまでかなりばたばたの日々が続いて
歌いに行くのもやっと という感じだったので、
書ける時間ができただけ よかったとしようかな!
 




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