さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

本番は、練習のときのように

2008-12-04 | 歌のおけいこ


。。。とまでは とうていいかないにしても、

それに近い意識で。


歌うときも もちろん笑顔で歌いたいけど、
緊張やら 必死になったりやらで
コワイ顔になるかも だし、

じゃあ せめてこのさい、 歌う前後だけでも
ニコニコと 出入りしましょ!


さくらママの 愛情と工夫と技術の結晶である
ドレスは、文句なしの いい着ごこち。

それだけでも、しあわせな気持ちで歌えそう 


さて 本番の1曲目…「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」


リハーサルより 緊張が増して、

ノーブレスで流したかったところの息がつづかず、
本来なら やってはいけない箇所でブレスしちゃって

  あ~あ…ここだけは チャレンジだったんだけど
  失敗したくなくて、練習したのになあ。。。

と思ったけれど、

そんなことに とらわれてるヒマはないので!?  
流れてゆく音楽の さきへ さきへと
めざして歌う。

ノド(ハナ)の奥をあけて。

リズムを感じて、アクセントをつける語句を意識して。

きかせる子音と 流す子音を意識して。


リハーサルのときより うまくは歌えなかったと、
自分では思う。


でも 気になっていた失敗のところ、
師匠には


  「音楽が流れていたから、気にならなかったよ。
   そんなもんやねんって。
   ニコッと できてたよ」


と言ってもらえて うれしかった♪



2曲目…「愛は欺いた」。。。ずっとそのつもりで歌ってきたのが、

プログラムにのせるときに師匠が訳したのは 「恋はうそつき」。

 (なんだか ずいぶん日本語訳でイメージ変わるもんだな

  と、ヘンなことに感心したりして…)


以前、ぷち発表会で歌ったときには
緊張のあまり、息が続かず 流れず、声はふるえっぱなし。
ロングトーンを のばしきれない。


せっかく すきな歌を歌わせてもらっているのに、
かなしかった。


不全感でいっぱいだったので
リベンジよ リベンジ! 


今度は いまの自分なりに息を流して
思いをこめて 歌えますように。


二重唱の相棒・ぬっくさんのソロのあと、
入れかわりに 舞台へ。

出だしがうまくいけば、あとはだいじょうぶ…なはず!

…よし、まずまず OK。


ところどころ、息が苦しくて あぶないところもあったが
ホールの響きにも 助けられて、
自分なりには 満足に歌えた…つもり。


ちゃんと 音楽は 流れていただろうか。 


二重唱…「君のまなざしを見し時」

私たちが歌うのとおなじ詩に、
べつの曲をつけた シューマンの「詩人の恋」の第4曲
(こちらのほうが よく知られた曲)

を K山くんが 歌い、

そのあとが 私たちの出番。

ひそかな??コラボレーションとして、
師匠が 連続でプログラムを組んで下さった。


とにかく 明るい響きで、笑顔で、
長いフレーズを意識して 流れるように。


聴きあって。 寄り添って。。。


わたしが幾度となく 練習し、
レッスンでは 何度もくりかえし歌わされたニガテ箇所…

なんとか できたかな??


練習のとき、
しょっちゅう まちがえていた2番の歌詞も
もう 歌うだけ歌ってきたから、
不安は ほとんどない。 だいじょうぶ!


いけた! 2番も ぶじ!?クリア。


あとは、最後の3フレーズのハモリ…


ピアノの音が止んで、
私たちの声が はだかになるところがある。
細心の注意をはらって、さらに 聴きあう。
文字どおり、「息を 合わせる」。


立つ位置、顔の位置も もう一歩くっつくつもりで
わたしは ひそかに彼女に近寄った。 


さて、どんなふうに 聴こえただろうか。


DVDでみるのが、コワイけど 楽しみ。


練習のときは 本番のつもりで
きめこまかく、いろんなことを考えて
すこしでもよくなれるように、
やれることを みんなやって。

本番で なにも考えなくても
練習のときのように歌えるように
歌いこむ。


これから、そんなつもりで 練習やレッスンにのぞもうと思う。


師匠がうちあげで 語っていた言葉も印象的だった。


  「歌うときは 語るように。

   語るときは 歌うように」


ぎゃくのことのようで とても 不思議なんだけど、

しばしば こういう真実があるなあと実感することがある。


歌を歌っていて、

   高い音ほど、低い音のつもりで

   低い音ほど 高い音のつもりで 歌いなさい

と これまでもよく言われてきたし、

いつの頃からか ほんとにそうだな と実感できるようになった。


世の中のものごとには、

こうしたことが けっこうあるのかも知れない。


ともあれ、みなさまのおかげで
今回も ぶじに終わった発表会…Dein Dein リート(だいだいリート)

。。。あなたの歌 の意。


練習やレッスンの過程では あんなに苦しむのに、

練習している曲をかかえていない今が
さびしいと感じてしまうのが、
自分でも 不思議だ。


次に歌おうとする曲をあれこれ思い浮かべて、
早くも胸おどらせているわたしが いる。


しあわせ だなあ  




コメント (2)
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