さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

リート…調性の話

2008-03-25 | 歌のおけいこ


前回に書いた

ひとりで歌うときの 曲の調性の話。



次回の発表会で歌う2曲のレッスンを受けていて

考えたのは



これからは、


原調に こだわることなく

いろいろためしてみて、

それぞれの曲を

自分の声で よりよい味わいの表現ができる調で

歌おう! ということ。



これまでも ドイツリートの会で、

ひとりで歌う場合

原調(作曲者が作曲した、もともとの調) か

すこし低めに 調整した調か 


の 選択の余地があったのだけれど、


原調は 作曲者の確かなひとつの意志だから

できるならば

それを歌うのが のぞましい気がしていた。


それに、

だいたいの曲において

原調のほうが 明るく 華がある感じに聴こえるし…。



でも 時々、


あれ… この曲は、

原調でなく、低めに調整した調のほうが

しっくり落ちついていて 

あったかい雰囲気に聴こえるなあ


と 感じることもあった。



そう感じつつも、

低音や 中音域の声が きれいに響かないと自分で思っていたので

たいていは 高い調性のほうを選んで歌ってきた。

これまでは…。



ところが、


今回 女声二重唱で歌うにあたって

先生に聴いていただいたところ、

私がソプラノパートを歌うよりも

アルト(メゾソプラノ?)パートを受け持ったほうが

ハモリが 断然イイ!


と言われ、


慣れない低音部の音とりに苦労しながらも

ヤル気満々で がんばっているところなのだが


(もとより、合唱でも

 アルトの 味のあるハモリの旋律は

 歌えるものなら、と憧れているし)



それと 先生が


「これ 歌いませんか??」


と 提案して下さったシューマンの組曲


「女の愛と生涯」の1曲目。


これも、メゾ・ソプラノ用に書かれた曲で

中音域の音しか 出てこない。


「高い音 ぜんぜんないし、

 つまらない~と思うようなら、

 ほかのを歌ってもいいよ」


と 先生は言われたが


これがまた ハデでもなく

ごく短い曲なのだけど、

なんとも味のある

歌いごたえのある曲で 


歌詞に共感できて

きもちも こめやすい。


自分だけ 歌に入って

表現が イヤミにならないようにしなきゃあな


と 思うくらい。


(そんな心配しなくても

 きっと 緊張で そこまでいかないんですけどね。。。)



とまあ、こんな経過があって、


私は



ふむ。。。


では、中音域の声の響きもうまく出せるようになれるかな??


より深い味わいが 低い調性の曲で表現できるなら、

なにも 高い調性にこだわる必要は

まったくないのかも



と 考えたわけで…



これから どんな歌にであうかわからないけれど

さまざまな曲を歌うにあたって、

また いろいろ楽しみが(悩みも??)できたなあ


と思うこの頃です。









コメント (3)
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