
タイトル:北園克衛詩集 (現代詩文庫 第 2期23)
シリーズ名:現代詩文庫, 1023
著者:北園克衛
装幀:田辺輝男
編・構成:藤富保男
発行:東京 : 思潮社
発行日:2003.5第3刷(1981.6第1刷)
形態:159p ; 19cm
注記:年譜: p138-142
内容:
新しいキャンバスの上にブラッシで絵を描くように、北園克衛は原稿用紙の上に単純で鮮明なイメージをもった文字を選び、「たとえばパウル・クレエの絵のような簡潔さをもった詩」を書いた。つまり「意味によって詩(ポエジイ)を作らない」で、「詩(ポエジイ)によって意味を形成」したのである。この実験はあまりに厳しく従来の詩の概念を破壊してしまったので、逆に我が国では不当に過小評価されてきたが、逆に外国では多くのすぐれた理解者に出会った。北園克衛の世界。それは説明ぬきの感覚に、いきなり飛躍する表象や象徴にみちみちている。
清水俊彦
詩集<白のアルバム>から
SUR UN PAROISSIEN
記号説
TEXTE NOUVEAU PARNASSIEN
詩集<若いコロニイ>から
言葉
美しい秘密
口笛
Belle de Jour
詩集<MA PETITE MAISON>全篇
<円錐詩集>から
NUL
ACTE
MIRACLE
VIN
金属の縞のある少年と手術室の黄色い環
・
聡明なまたはフラスコの中の曲線
硝子のリボンを頸に巻いた少年の水晶の乳房とそのおびただしい階段
望遠鏡地帯のやはらかな機械の影
硝子の夜の少年の散歩
フラスコの中の少年の死
詩集<鯤>から
鯤
秋日
野分
寒土
冬至
昔の家
早春
詩集<夏の手紙>から
朝の手紙
驟雨
夏の夜
髭
雑魚
少年
藪
鶏
郵便屋
理髪店
土用
太陽
詩集<サボテン島>から
詩集<火の菫>から
橋
街
舗道
朝
レセプシオン
熱いモノクル(抄)
詩集<固い卵>から
インクの蛇
アスピリンの鳩
午前の肖像
ヒヤシンスの季節
溶ける貝殻
泥のブロオチ
生きたキャンドル
鉛筆の生命
休暇のバガテル
透明なオブジェ
詩集<風土>から
風
茶
道
秋
麦
送行
詩集<砂の鶯>から
PATHOSの頬
春
秋
奇妙な肖像
ELEGIA
秋の手
夏の室
詩集<黒い火>から
死と蝙蝠傘の詩
黒い雨
黒い肖像
黒い距離
夜の要素
詩集<定本・若いコロニイ>から
新しい一日
十月のノクタアン
軽いロマンス
秋のスピイド
住居録
春の葉書
手套
何かに添へて
美女より
詩集『若いコロニイ』再刊の覚書
詩集<真昼のレモン>から
華麗な夏のボタン
赤い縞のあるバラッド
黄いろいレトリック
ソルシコス的夜
楕円の幽霊
鏡のなかのピン
シガレットの秘密
地質学的アレゴリイ
影の空間
詩集<BLACK RAIN>から
A SOLITARY DECORATION
GREEN SUNDAY
詩集<ヴィナスの貝殻>から
a mi querida
NIGHT IN JUNE
春のガラス
ガラス
詩集<ガラスの口髭>から
消えていくpoésie
消えていくオブジエ
消えていくサラバンド
曲線的なアルゴ
詩集<煙の直線>から
ある種のバガテル
白のゲシタルト
黒の装置
ガラスの環
煙の形而上学
une autre poéme
単調な空間
詩集<家>から
皿
鉢
詩集<眼鏡の中の幽霊>から
眼鏡の中の幽霊
詩集<空気の箱>から
青い四角
青い円筒
青い縞のある箱の中のドラマ
コップの中のドラマ
詩集<白の断片>から
hi noon
the door into summer
funny collection
詩集<BLUE>から
BLUE
optical poem
鉛の頭
詩論
日本のシュウルレアリズム宣言から
若きオリヤンの理論
所謂イミジェリィとイデオプラスティに関する簡単なる試論
詩の新しいジェネレイションに
詩の区切りについてから
詩における私の実験
fantasyの芸術
antipoéme
POETICA
年譜
詩人論
勝算なき戦いのさなかで=篠田一士
解説
詩の図学を完成させた詩人=藤富保男
購入日:2016年2月25日
購入店:丸善&ジュンク堂ネットストア
購入理由:
韓国の写真家・高正男さんと会ったとき、北園克衛の「単調な空間」という詩を教えて頂いた。「単調な空間」にとても似ている詩が韓国の詩人・李箱の詩にあるという話はまた別に詳しく書いてみたいが、まずは実作を読んでみたく本書を購入。
落ち着いたら北園克衛研究を進めるべく思潮社から刊行されている『記号説 1924‐1941』と『単調な空間 1949‐1978』も手に入れよう。
シリーズ名:現代詩文庫, 1023
著者:北園克衛
装幀:田辺輝男
編・構成:藤富保男
発行:東京 : 思潮社
発行日:2003.5第3刷(1981.6第1刷)
形態:159p ; 19cm
注記:年譜: p138-142
内容:
新しいキャンバスの上にブラッシで絵を描くように、北園克衛は原稿用紙の上に単純で鮮明なイメージをもった文字を選び、「たとえばパウル・クレエの絵のような簡潔さをもった詩」を書いた。つまり「意味によって詩(ポエジイ)を作らない」で、「詩(ポエジイ)によって意味を形成」したのである。この実験はあまりに厳しく従来の詩の概念を破壊してしまったので、逆に我が国では不当に過小評価されてきたが、逆に外国では多くのすぐれた理解者に出会った。北園克衛の世界。それは説明ぬきの感覚に、いきなり飛躍する表象や象徴にみちみちている。
清水俊彦
詩集<白のアルバム>から
SUR UN PAROISSIEN
記号説
TEXTE NOUVEAU PARNASSIEN
詩集<若いコロニイ>から
言葉
美しい秘密
口笛
Belle de Jour
詩集<MA PETITE MAISON>全篇
<円錐詩集>から
NUL
ACTE
MIRACLE
VIN
金属の縞のある少年と手術室の黄色い環
・
聡明なまたはフラスコの中の曲線
硝子のリボンを頸に巻いた少年の水晶の乳房とそのおびただしい階段
望遠鏡地帯のやはらかな機械の影
硝子の夜の少年の散歩
フラスコの中の少年の死
詩集<鯤>から
鯤
秋日
野分
寒土
冬至
昔の家
早春
詩集<夏の手紙>から
朝の手紙
驟雨
夏の夜
髭
雑魚
少年
藪
鶏
郵便屋
理髪店
土用
太陽
詩集<サボテン島>から
詩集<火の菫>から
橋
街
舗道
朝
レセプシオン
熱いモノクル(抄)
詩集<固い卵>から
インクの蛇
アスピリンの鳩
午前の肖像
ヒヤシンスの季節
溶ける貝殻
泥のブロオチ
生きたキャンドル
鉛筆の生命
休暇のバガテル
透明なオブジェ
詩集<風土>から
風
茶
道
秋
麦
送行
詩集<砂の鶯>から
PATHOSの頬
春
秋
奇妙な肖像
ELEGIA
秋の手
夏の室
詩集<黒い火>から
死と蝙蝠傘の詩
黒い雨
黒い肖像
黒い距離
夜の要素
詩集<定本・若いコロニイ>から
新しい一日
十月のノクタアン
軽いロマンス
秋のスピイド
住居録
春の葉書
手套
何かに添へて
美女より
詩集『若いコロニイ』再刊の覚書
詩集<真昼のレモン>から
華麗な夏のボタン
赤い縞のあるバラッド
黄いろいレトリック
ソルシコス的夜
楕円の幽霊
鏡のなかのピン
シガレットの秘密
地質学的アレゴリイ
影の空間
詩集<BLACK RAIN>から
A SOLITARY DECORATION
GREEN SUNDAY
詩集<ヴィナスの貝殻>から
a mi querida
NIGHT IN JUNE
春のガラス
ガラス
詩集<ガラスの口髭>から
消えていくpoésie
消えていくオブジエ
消えていくサラバンド
曲線的なアルゴ
詩集<煙の直線>から
ある種のバガテル
白のゲシタルト
黒の装置
ガラスの環
煙の形而上学
une autre poéme
単調な空間
詩集<家>から
皿
鉢
詩集<眼鏡の中の幽霊>から
眼鏡の中の幽霊
詩集<空気の箱>から
青い四角
青い円筒
青い縞のある箱の中のドラマ
コップの中のドラマ
詩集<白の断片>から
hi noon
the door into summer
funny collection
詩集<BLUE>から
BLUE
optical poem
鉛の頭
詩論
日本のシュウルレアリズム宣言から
若きオリヤンの理論
所謂イミジェリィとイデオプラスティに関する簡単なる試論
詩の新しいジェネレイションに
詩の区切りについてから
詩における私の実験
fantasyの芸術
antipoéme
POETICA
年譜
詩人論
勝算なき戦いのさなかで=篠田一士
解説
詩の図学を完成させた詩人=藤富保男
購入日:2016年2月25日
購入店:丸善&ジュンク堂ネットストア
購入理由:
韓国の写真家・高正男さんと会ったとき、北園克衛の「単調な空間」という詩を教えて頂いた。「単調な空間」にとても似ている詩が韓国の詩人・李箱の詩にあるという話はまた別に詳しく書いてみたいが、まずは実作を読んでみたく本書を購入。
落ち着いたら北園克衛研究を進めるべく思潮社から刊行されている『記号説 1924‐1941』と『単調な空間 1949‐1978』も手に入れよう。
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