A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記69 「京都五山禅の文化展」

2007-08-06 23:46:34 | 書物
タイトル:足利義満六百年御忌記念「京都五山禅の文化」展
編集:東京国立博物館、九州国立博物館、日本経済新聞社
発行:日本経済新聞社
発行日:2007年7月31日
金額:\2,500
内容:同名展覧会の図録。
「このたび、京都五山第二位相国寺の協力を得て、「京都五山 禅の文化」展を開催することになりました。京都五山と五山に関係の深い寺院の中世の遺品を一堂に集め、中国風の禅文化が、京都にどのように受け容れられ、定着していったかをたどります。
 南禅寺、天龍寺など京都五山の寺々を訪れて拝観できるのは、ほとんど近世の建築、襖絵などで、創建当時の中世の遺品に触れることはなかなかできません。禅僧の肖像、墨蹟、水墨画、詩画軸、仏像、仏画など禅宗寺院の宝物は蔵に保管されているか、参詣者が立ち入り出来ない奥深くに安置されている作品がほとんどだからです。禅僧の肖像彫刻の迫真の存在感、死の直前に筆をとった壮絶な墨蹟、雪舟の師、周文の作とされる水墨画、五山僧が水墨画の上に漢詩を寄せ書きした詩画軸、中国的な造形を示す仏像、仏画など200点を越す名品が集まります。間近に接することのできるこの機会にぜひご観覧ください。」(東京国立博物館ホームページより)
収録テキスト
「日本文化と禅宗」浅見龍介
「京都五山の頂相」救仁郷秀明
「京都五山の水墨画」畑靖紀
「京都五山禅宗高僧の袈裟」沢田むつ代
「京都五山の彫刻」浅見龍介

購入日:2007年8月1日
購入店:東京国立博物館平成館
購入理由:
もともとは仕事で行ったのだが、仕事を忘れて見ることに夢中になってしまうほど良質な作品が揃った充実の展覧会。仏画、仏像、水墨画の名品にため息が出る。館内を歩いていると、眼が止まる、足が止まる、体が止まるのだ。するともうだめだ。離れられないのだ。作品がもつ吸引力、体が目の前の作品を見ることを欲しているような感覚。この縛られるような、しかし感覚は開いている、そんな感覚を味わったのは久しぶりだった。
今回は、雪舟の師といわれる周文の作品をあらためて見ることができた。


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