A PIECE OF FUTURE

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未読日記1054 『ウィリアム・モリスのマルクス主義』

2015-07-12 23:29:08 | 書物
タイトル:ウィリアム・モリスのマルクス主義 : アーツ&クラフツ運動を支えた思想
シリーズ名:平凡社新書; 645
著者:大内秀明
装幀:菊地信義
発行:東京 : 平凡社
発行日:2012.6
形態:239p ; 18cm
注記:参考文献: p234-235
内容:
工芸デザイナーとして著名なウィリアム・モリスは、マルクス主義者を自認する社会運動家でもあった。『資本論』の精緻な読みに支えられたその思想は、エンゲルスやレーニンを超えて、現代社会の変革への可能性を秘めている。マルクスの正統な後継者、モリスが到達した思想――。〈コミュニティ社会主義〉の全貌を明らかにする。

目次
序章 いま、なぜウィリアム・モリスなのか
第1章 モリスとアーツ&クラフツ運動
 1 世界で一番美しい村、イギリスのコッツウォルズ――モリスの自然と思想
 2 ヴィクトリア&アルバート博物館のグリーン・ダイニングルーム――モリスの芸術思想
 3 「芸術は労働における人間の喜びの表現である」――モリスの労働観

第2章 モリスとマルクス、エンゲルス
 1 モリスが熟読した『資本論』――モリスとマルクスの接点を探る
 2 マルクス、エンゲルスとレーニン主義――パリ・コンミュンとプロレタリア独裁
 3 モルガン『古代社会』とマルクスのザスーリチへの手紙
 4 モリスの『資本論』解説

第3章 モリスの社会主義論――共同体主義への道
 1 『ユートピアだより:いこいの一時代――ユートピアン・ロマンスの章』
 2 “News from Nowhere”の意味するもの
 3 モリスの〈共同体社会主義〉

第4章 現代に甦るモリスの〈共同体社会主義〉――東日本大震災と近代文明の大転換
 1 近代文明批判の先駆者、モリスと宮沢賢治
 2 瓦礫の山と職人の復権
 3 無縁社会を克服する〈共同体社会主義〉
参考文献
あとがき

購入日:2015年7月12日
購入日:ジュンク堂書店 京都朝日会館店
購入内容:
 展覧会「うさぎと革命」テキストのための参考文献として購入。
 なぜ、ウィリアム・モリスなのかというと、展示作品に壁紙や壁画風の作品があったりと、装飾的な要素があり、それならば生活と芸術を「運動」として展開したウィリアム・モリスではないかと考えたためである。続いて、ウィリアム・モリスについて調べ始めると、モリスは社会運動家でもあった。ならば、モリスの活動を「革命」と捉えたとき、「美術」の本ではなく「運動」の側から書かれた本はないかと探したところ、本書を見つけたので購入。


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