学問とは知覚でなければならない、旅立ちでなければならない。一つものは、そこにみられるほんとうの関係を通して、われわれをもう一つのものへ、さらに他の無数のものへと導くものである。こうした河の渦巻きを見ることが君の考えを風に、雲に、遊星に運んで行く。ほんとうの学問は自分の目のすぐ近くにある小さなものにはけっしてもどらない。なぜなら、知るというのは、どんな小さなものでも全体とつながっているというその構造を理解することであるから。どんなものでもその存在理由を自己のうちにはもっていない。こうして正しい動きによって、我々は自分自身から遠ざかる。
アラン『幸福論 (岩波文庫)』神谷幹夫訳、岩波書店、1998、174頁.
研究すればするほど変わっていく。他の無数のものへ導かれていく。自分から遠ざかるため、小さな身近なものにもどらないように。
アラン『幸福論 (岩波文庫)』神谷幹夫訳、岩波書店、1998、174頁.
研究すればするほど変わっていく。他の無数のものへ導かれていく。自分から遠ざかるため、小さな身近なものにもどらないように。
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