A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記395 「死なないための葬送」

2010-05-10 22:33:45 | 書物
タイトル:死なないための葬送―荒川修作初期作品展
編集:平芳幸浩
翻訳:クリストファー・スティヴンズ
デザイン:西岡勉
印刷:野崎印刷紙業株式会社
発行:国立国際美術館
発行日:2010年
内容:
大阪・国立国際美術館にて開催された<死なないための葬送―荒川修作初期作品展>(2010年4月17日―6月27日)の図録。

ごあいさつ
「荒川修作の初期作品について」平芳幸浩(国立国際美術館客員研究員、京都工芸繊維大学准教授)
「フェティッシュを越えて」建畠晢(国立国際美術館館長)
作品図版
作家略歴、主要展覧会歴
主要参考文献
作品リスト
Foreword
Plates
The Early Works by Arakawa Shusaku, Hirayoshi Yukihiro
Beyond Fetish, Tatehata Akira
Selected Biography and Exhibitions
Selected Bibliography
List of Works
(本書目次より)

頂いた日:2010年4月16日
頂いた場所:国立国際美術館
プレスプレビューにて頂いた1冊。どうもありがとうございます。
これまた頂いておいて恐縮だが、厚紙表紙・裏表紙と背綴じのテープの接着が悪く、剥がれそうなのが不安である。内覧会に間に合わせるために製本を急いだのかもしれない。
さて、展覧会の方はルノワール展の余韻を見事に粉砕する気味の悪い棺状の作品20点が並ぶ。この組み合わせは偶然なのか、嫌がらせなのかわからないが、ルノワールが「生」だとすれば、荒川は「死」が作品から漂う。勝手な想像だが、デイヴィッド・リンチの映画『イレイザーヘッド』の赤子が棺に入ったら、こんな感じかもしれないと思う。
 疑問なのは、壁に立てかけられた作品と台座の上に置かれた作品の2種類の展示があったが、展示方法に決まりはあるのだろうか。どちらにせよ不気味なことに変わりはないが、見下ろすのと並行な視線とでは少し印象が変わる気がするのだが・・。



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