A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1093 『月に吠える』

2015-10-05 23:52:52 | 書物
タイトル:近代文学館〈精選 〔14〕〉月に吠える―名著複刻全集 (1972年)
シリーズ名:精選名著複刻全集近代文学館
著者:萩原朔太郎
刊行:財団法人日本近代文学館
編集:名著複刻全集編集委員会
総発売元:ほるぷ
発行日:1978.2
形態:12, 12, 4, 198, 16, 10p ; 21cm
注記:感情詩社・白日社出版部 大正6年刊本の複製
内容:
竹とその哀傷
 地面の底の病氣の顔
 草の莖
 竹
 竹
 すえたる菊
 龜
 笛
 冬
 天上縊死
 卵
雲雀料理
 感傷の手
 山居
 苗
 殺人事件
 盆景
 雲雀料理
 掌上の種
 天景
 焦心
悲しい月夜
 かなしい遠景
 悲しい月夜
 死
 危嶮な散歩
 酒中害者の死
 干からびた犯罪
 蛙の死
くさつた蛤
 内部に居る人が畸形な病人に見える理由
 椅子
 春夜
 ばくてりやの世界
 およぐひと
 ありあけ
 猫
 貝
 麥畑の一隅にて
 陽春
 くさつた蛤
 春の實體
 贈物にそへて
さびしい情慾
 愛憐
 戀を戀する人
 五月の貴公子
 白い月
 肖像
 さびしい人格
見知らぬ犬
 見知らぬ犬
 樹の梢をあふぎて
 蛙よ
 山に登る
 海水旅舘
 孤獨
 白い共同椅子
 田舎を恐る
長詩二篇
 雲雀の巣
 笛

挿畫目次
田中恭吉遺作十一種
1畫稿より 口絵
2室にさくエーテルの花 中扉
3冬の夕
4畫稿より Ⅰ
5画稿より Ⅱ
6画稿より Ⅲ
7こもるみのむし(假りに題して)
8懈怠
9死人とあとにのこれるもの
10悔恨
11夜の花 包紙として

恩地幸四郎版畫三種及び圖一種
1抒情(よろこびあふれ)
2抒情(よろこびすみ)
3抒情(ひとりすめば)
4われひらく 表紙に用ひて


購入日:2015年10月5日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 田中秀介展「私はここにいて、あなたは何処かにいます」(2015年6月30日~7月12日、Gallery PARC)のレビューテキストの参考文献として購入。だいぶ迷惑をかけて長引かせている。
 田中作品の比較参照として田中恭吉について調べはじめたら、田中恭吉の作品が挿絵に使われた萩原朔太郎の詩集『月に吠える』を見てみたくなった。とはいえ、文庫本では挿絵が抜かれているので、挿絵が掲載されていそうな復刻版を探したら、となりの図書館にあるではないか。退勤後に借りに行ってみると、アンカット製本のフランス装であった。ダメもとでカッターでページを切ってもいいかと聞いたら、ダメだという。中を見たいのに、アンカット製本の本を保存する方針で中が見れないとは。仕方ないので、古本で調べたら、手ごろな値段で買えたので購入。購入後、私は貴重本収集に関心がないので、ページをカットして読み進めた。挿絵と詩、紙質や旧字体、文字の大きさといい、文庫本とは比較にならないくらいすばらしい。本を読んでいるだけなのに、なぜか暖かい心持ちがする。田中、恩地の挿絵すばらしい。


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