タイトル:島野十郎
タイトル別名:没後40年高島野十郎展
Takashima Yajuro : 40th anniversary exhibition
高島野十郎 : 光と闇魂の軌跡
編集・執筆:西本匡伸、高山百合、山田敦雄、江尻潔
撮影:坂本淳宏、徳山裕武、山田満穂
デザイン:山口至剛デザイン室(多菊佑介)
編集協力:有限会社アイズ(伊勢京子)
翻訳:有限会社ザ・ワード・ワークス(ルース・マクレリー)
発行:東京 : 東京美術
発行日:2015.12
形態:233, vip ; 26cm
注記:展覧会カタログ
会期・会場: 2015年12月4日-2016年1月31日:福岡県立美術館, 2016年4月9日-6月5日:目黒区美術館, 2016年6月18日-7月31日:足利市立美術館, 2016年8月7日-9月22日:九州芸文館
展覧会名: 没後40年高島野十郎展 = Takashima Yajuro : 40th anniversary exhibition
その他の編集・執筆者: 高山百合, 山田敦雄, 江尻潔
おもに図版
あいさつ文 日本語・英語併記
高島野十郎年譜 / 西本匡伸編: p224-233
主な参考文献 / 西本匡伸編: 巻末pi-ii
没後40年高島野十郎展作品リスト: 巻末piii-vi
「高島野十郎」の「高」は「梯子高 (はしごだか) 」の置き換え
内容:
没後40年高島野十郎展公式図録。孤高の画家の新たな全貌。
写実を超えて、存在の深奥に迫る慈悲のまなざしを読み解く。
目次
ごあいさつ
「高島野十郎の昨日、今日、明日」西本匡伸
第1章 初期作品 理想に燃えて
コラム1嶋家の人々
「《百合とヴァイオリン》または蛇行する直線」山田敦雄
第2章 滞欧期 心軽やかな異国体験
コラム2野十郎の欧州歴遊
第3章 風景 旅する画家
コラム3帰らざる故郷―福岡の風景
コラム4科学調査を通してみる島野十郎の油絵技法
「「輪郭線」の表現をめぐって」高山百合
画家の見た「風景」をたどる
①有明海干潟と雲仙岳
②秩父・長瀞渓谷
コラム5「《雨 法隆寺塔》―作品保持にかける画家の思い」渡邉郁夫
エッセイ「執拗に求め続けた写実」十文字美信
コラム6一通の手紙から―野十郎との、幻のような一瞬の出会い
インタビュー「光も闇も見えていた人」井浦新
第4章 静物 小さな宇宙
エッセイ「立ちどまってしまう絵」川上弘美
第5章 光と闇 太陽 月 蝋燭
コラム7野十郎と仏教
「生命と宗教と芸術が織りなす連環の輪」西本匡伸
「島野十郎《蝋燭》の知られざる光」高山百合
「距離零の遠い光」江尻潔
「「偶然」との遭遇」川崎浹
島野十郎「遺稿ノート」(全文)
野十郎の写生地
観察図・デッサン/手紙
島野十郎 年譜
没後40年 島野十郎展作品リスト
主な参考文献
購入日:2016年4月9日
購入店:目黒区美術館
購入理由:
展覧会「High-Light Scene」のための参考文献として購入。
私が初めて島野十郎を知ったのは、2005年に三鷹市美術ギャラリーで開催された展覧会であった。今回は「ハイライト」のことが念頭にあったためか、野十郎の太陽(光)を描いた作品、静物にあたる「ハイライト」の描写に見入ってしまう。あいかわらず作品の吸引力、見せる力がとてつもない。描かれているのは珍しいものではなく、ごく日常的なものばかりなのに見飽きない。
今展は科学調査や新たな調査研究の成果も取り入れらており興味深い。なかでも私が興味を魅かれたは、野十郎が仏教に関心をもっていたことだった。仏教に関心をもっていた画家としては、私が愛好する大正期の日本画家・村上華岳がいる。どちらも画壇と交わらず、隠遁的、求道的な生き方をした点が共通している。ただし、村上華岳は観音や如来を描いたが、野十郎は風景や静物が中心であった点が異なる。野十郎は後半に蝋燭や月、太陽など超越的な主題がでてくるが、これも仏教の影響か。あらためて芸術と仏教の関係、仏教に傾倒・関心をもった作家、仏教を通じたものの見方、感受、世界観について研究してみると、何が見えてくるか調査してみたい。
タイトル別名:没後40年高島野十郎展
Takashima Yajuro : 40th anniversary exhibition
高島野十郎 : 光と闇魂の軌跡
編集・執筆:西本匡伸、高山百合、山田敦雄、江尻潔
撮影:坂本淳宏、徳山裕武、山田満穂
デザイン:山口至剛デザイン室(多菊佑介)
編集協力:有限会社アイズ(伊勢京子)
翻訳:有限会社ザ・ワード・ワークス(ルース・マクレリー)
発行:東京 : 東京美術
発行日:2015.12
形態:233, vip ; 26cm
注記:展覧会カタログ
会期・会場: 2015年12月4日-2016年1月31日:福岡県立美術館, 2016年4月9日-6月5日:目黒区美術館, 2016年6月18日-7月31日:足利市立美術館, 2016年8月7日-9月22日:九州芸文館
展覧会名: 没後40年高島野十郎展 = Takashima Yajuro : 40th anniversary exhibition
その他の編集・執筆者: 高山百合, 山田敦雄, 江尻潔
おもに図版
あいさつ文 日本語・英語併記
高島野十郎年譜 / 西本匡伸編: p224-233
主な参考文献 / 西本匡伸編: 巻末pi-ii
没後40年高島野十郎展作品リスト: 巻末piii-vi
「高島野十郎」の「高」は「梯子高 (はしごだか) 」の置き換え
内容:
没後40年高島野十郎展公式図録。孤高の画家の新たな全貌。
写実を超えて、存在の深奥に迫る慈悲のまなざしを読み解く。
目次
ごあいさつ
「高島野十郎の昨日、今日、明日」西本匡伸
第1章 初期作品 理想に燃えて
コラム1嶋家の人々
「《百合とヴァイオリン》または蛇行する直線」山田敦雄
第2章 滞欧期 心軽やかな異国体験
コラム2野十郎の欧州歴遊
第3章 風景 旅する画家
コラム3帰らざる故郷―福岡の風景
コラム4科学調査を通してみる島野十郎の油絵技法
「「輪郭線」の表現をめぐって」高山百合
画家の見た「風景」をたどる
①有明海干潟と雲仙岳
②秩父・長瀞渓谷
コラム5「《雨 法隆寺塔》―作品保持にかける画家の思い」渡邉郁夫
エッセイ「執拗に求め続けた写実」十文字美信
コラム6一通の手紙から―野十郎との、幻のような一瞬の出会い
インタビュー「光も闇も見えていた人」井浦新
第4章 静物 小さな宇宙
エッセイ「立ちどまってしまう絵」川上弘美
第5章 光と闇 太陽 月 蝋燭
コラム7野十郎と仏教
「生命と宗教と芸術が織りなす連環の輪」西本匡伸
「島野十郎《蝋燭》の知られざる光」高山百合
「距離零の遠い光」江尻潔
「「偶然」との遭遇」川崎浹
島野十郎「遺稿ノート」(全文)
野十郎の写生地
観察図・デッサン/手紙
島野十郎 年譜
没後40年 島野十郎展作品リスト
主な参考文献
購入日:2016年4月9日
購入店:目黒区美術館
購入理由:
展覧会「High-Light Scene」のための参考文献として購入。
私が初めて島野十郎を知ったのは、2005年に三鷹市美術ギャラリーで開催された展覧会であった。今回は「ハイライト」のことが念頭にあったためか、野十郎の太陽(光)を描いた作品、静物にあたる「ハイライト」の描写に見入ってしまう。あいかわらず作品の吸引力、見せる力がとてつもない。描かれているのは珍しいものではなく、ごく日常的なものばかりなのに見飽きない。
今展は科学調査や新たな調査研究の成果も取り入れらており興味深い。なかでも私が興味を魅かれたは、野十郎が仏教に関心をもっていたことだった。仏教に関心をもっていた画家としては、私が愛好する大正期の日本画家・村上華岳がいる。どちらも画壇と交わらず、隠遁的、求道的な生き方をした点が共通している。ただし、村上華岳は観音や如来を描いたが、野十郎は風景や静物が中心であった点が異なる。野十郎は後半に蝋燭や月、太陽など超越的な主題がでてくるが、これも仏教の影響か。あらためて芸術と仏教の関係、仏教に傾倒・関心をもった作家、仏教を通じたものの見方、感受、世界観について研究してみると、何が見えてくるか調査してみたい。
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