A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記980 『鉄道と旅する身体の近代』

2015-01-08 23:31:43 | 書物
タイトル:鉄道と旅する身体の近代: 民謡・伝説からディスカバー・ジャパンへ (越境する近代)
叢書名:越境する近代, 10
著者:野村典彦
装丁:鈴木堯+岩橋香月(タウハウス
発行:東京 : 青弓社
発行日:2011.10
形態:562p ; 22cm
内容:
近代日本で鉄道が全国に敷設されたとき、地域は煙をあげて驀進する乗り物をどう受け入れ、人々は車窓から風景をどういう思いで眺め、生活に鉄道というメディアを織り込んでいったのか。民謡集や伝説集、案内記、旅行雑誌、広告などから鉄道と旅の想像力の歴史をたどり、身体感覚の変容を描き出す。

目次
序章 鉄道旅行と峠

第1部 旅と伝説――民謡・伝説から民話へ
第1章 民謡・伝説と旅する身体
 1 鉄道旅行と蒐印
 2 旅の思い出と民話集
第2章 民謡・伝説を〈たずねる〉身体
 1 伝説に寄り添う身体
 2 居ながらの旅と蒐集趣味、あるいは松川二郎
第3章 鉄道の想像力と民謡・伝説
 1 路線や駅の想像力
 2 〈男の旅〉と情話
第4章 名所と決別する柳田國男
 1 近代の風景観と郷土研究
 2 名所との決別としての「木思石語」
 3 戦時体制と神話・伝説
第5章 「ディスカバー・ジャパン」の頃
 1 旅・民話・心のふるさと
 2 「民話=昔話・伝説・世間話」の認知

第2部 近代の風景観と身体感覚――移動する身体と地面との切断
第6章 車窓の風景と車内の出来事
 1 車窓から「みる」
 2 みること、かくこと
第7章 自動車が走る暮らし
 1 暮らしのなかの風景
 2 直線化する景観
第8章 移動する身体と危険回避の伝承
 1 ガラス窓によって外界と切断された移動
 2 地面と接する身体

第3部 鉄道とトンネルと口承――近代の暴力性を馴致する物語
第9章 鉄道忌避伝説あるいは鉄道を見守る稲荷
 1 鉄道についての語り
 2 鉄道の開業と狐の妨害
第10章 鉄道、あるいは旧道
 1 地域を語る
 2 地域を国を見渡す言葉、「科学といふものゝ知識」

初出一覧
あとがき
人名索引
事項索引

購入日:2015年1月8日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 お正月に丸善に行った時、探していた本の近くに本書があり、興味を引かれたもののその時は買わずにネットにて購入。風景についてさまざまな文献を調べていて、第6章が参考になるのではないかと思って買ったが、まだ読んでいない。



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