「本を買う人」のためではなく、「本を読む人」のために私は本を書いていると即座に断言できなければなりません。この申し出を前に、一瞬でも逡巡するような人間には物を書く資格はないと僕は思います。少なくとも僕は、その問いを前にして、一瞬でも判断に迷うような人間を「物書き」とは認めません。というのは、本を書くというのは本質的には「贈与」だと僕が思っているからです。読者に対する贈り物である、と。
内田樹『街場のメディア論』光文社(光文社新書)、2010年、145頁。
今、多くの「物づくり」の人は「買う人」のために作ったり、書いたりしてないだろうか。
私は、「本を読む人」のために書いている。
内田樹『街場のメディア論』光文社(光文社新書)、2010年、145頁。
今、多くの「物づくり」の人は「買う人」のために作ったり、書いたりしてないだろうか。
私は、「本を読む人」のために書いている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます