A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 454 「金が稼げないとしたら、なんのためにやっているのか」

2017-02-27 22:35:29 | ことば
 「金が稼げないとしたら、なんのためにやっているのか」という問いかけは珍しくない。芸術家の活動から生まれる瞬間と、作品がたまたま売れたことは、なんの関連性もない。それは見せかけの価値である。そうはいうが、金を稼ぐことの難しさは私にもよくわかっている。生計を立てていくのはなかなか大変なことだ。
 それでも絵を描きつづけろというのは、きみが生きていくうえで芸術がいちばん大切なものだからだ。傑作を生みだせ——きみ自身と同じくらいの傑作だ。つねに自分が巨匠だと信じて仕事をしなさい。今度こそ傑作ができると信じて。

ロバート・ヘンライ『アート・スピリット』野中邦子訳、国書刊行会、2011年、198頁。

今度こそ、今度こそはと思って、私も書き続けている。