A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1249 『小林清親: “光線画”に描かれた郷愁の東京』

2016-10-29 18:19:54 | 書物
タイトル:小林清親: “光線画”に描かれた郷愁の東京 (別冊太陽 日本のこころ 229)
タイトル別名:小林清親 : "光線画"に描かれた郷愁の東京 : 没後一〇〇年
       Kobayashi Kiyochika
       小林清親 : 光線画に描かれた郷愁の東京 : 没後100年
監修:吉田洋子
編集:竹内清乃、菅原 悠
撮影:大屋孝雄
デザイン:青柳幸永(あをぐみ)
校正:栗原 功
発行:東京 : 平凡社
発行日:2015.6
形態:167p ; 29cm
注記:監修: 吉田洋子
   おもに図版
   小林清親の肖像あり
   小林清親略年譜: p167
内容:
明治のはじめ、西洋画の技法を駆使し、新たな感覚で描かれた「東京名所図」は、圧倒的な指示で人々に迎えられた。変わりゆくものを見つめ続けた”最後の幸世絵師”の画業に迫る。

荷風の歩いた東京
「近代絵画の巨人 小林清親」吉田洋子

”光線画”浮世絵を変えた九十三図
 「”光線画”のはじまり」吉田洋子
 「光と影」吉田洋子
 暁方 陽光 夕暮れ 夜景
 「江戸情緒」吉田洋子
 花の名所 隅田川 秋 冬
 「文明開化の諸相」吉田洋子
 洋風建築 電柱 乗り物 町工場 洋画 軍事 博覧会
 「大火」吉田洋子

多彩な画業の展開
 「「猫と提灯」と花鳥動物画」浅野秀剛
 「時局を描く——ポンチ絵と戦争画」日野原健司
 「江戸回帰——武蔵百景・肉筆画・武者絵・美人画」小山周子

”光線画”の水脈——井上安治と小倉柳村
「”光線画”の後継者と追随者」折井貴恵

コラム
西洋絵画技法を吸収する
清親と写真
箱根・静岡の風景
光線画の教科書
人物画——清親の挑戦
それぞれの橋——清親・ホイッスラー・広重
清親と広重
「東京名所図」以前の清親
水彩画家清親
清親と作家との交流——杢太郞と荷風

小林清親の生涯
小林清親略年譜

購入日:2016年10月27日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 ヤマガミユキヒロ「ロケーション・ハンティング」展アーティスト・トークのための参考文献として購入。
 図録も購入しており資料としては充分なのだが、本書はコンパクトに構成・編集されているので、清親の画業の概略がつかみやすい。また、弟子の井上安治の図版が数こそ少ないものの割と大きく掲載されているのがうれしい。