A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1246 『農の美学―日本風景論序説』

2016-10-26 23:20:53 | 書物
タイトル:農の美学―日本風景論序説
著者:勝原文夫
写真:土門拳
装幀:林 佳恵
発行:東京 : 論創社
発行日:1979.11第2刷(1979.9第1刷)
形態:ix, 298p ; 20cm
注記:副書名はカバーにのみあり:出版者確認による
内容:
農村風景の変貌と修景の論理
戦後30余年の日本全国に亘る農村調査での見聞に鑑み、60年代以降の高度経済成長の齎らした日本風景の荒廃を古来日本人の風景観の核心をなす”原風景”を基としてやわらかな感性で告発する、農業と農村=復権の主張!

はじめに
第1部 原風景の思想
 1 風景享受と原風景
 2 原風景としての「ふるさと」にイメージ——アンケート調査数例の結果から
 3 ひとつの国民的原風景の形成——小学校国定国語教科書に現われた風景
第2部 風景論の系譜
 4 明治以降のわが国における風景論
 5 発行時における『日本風景論』の評価
第3部 農村修景の美学
 6 農業・農村景観美と風景論
 7 わが国におけるルーラル・デザイン成立の可能性
 8 農村計画と美化
 付 農村修景に関する若干の覚書
第4部 現代人と農業
 9 都市と緑——生産緑地を中心に
 10 農業の段三次産業化について
 付論1 日本人と庭——日本人の風景観
あとがき
論文初出一覧

購入日:2016年10月24日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 ヤマガミユキヒロ「ロケーション・ハンティング」展アーティスト・トークのための参考文献として購入。
 本書を知ったのは、前田英樹氏の『独学の精神』(ちくま新書、2009年)だったか。その後、いくつかの風景論関係の文献を読んだ際にも参考文献として挙がっており、手に取らねばと思っていた。残念ながら近隣の図書館に所蔵がなく購入。