A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1046 『光と影のドラマトゥルギー』

2015-06-19 23:41:32 | 書物
タイトル:光と影のドラマトゥルギー―20世紀における電気照明の登場
タイトル別名:Licht Schein und Wahn : Auftritte der elektrischen Beleuchtung im 20. Jahrhundert
著者:ヴォルフガング・シヴェルブシュ
訳者:小川さくえ
発行:東京 : 法政大学出版局
発行日:1997.9
形態:305, 3p, 図版2p ; 22cm
内容:
蝋燭やランプの光を超えて無意識の深層におよぼした電気の光の魔力を描きだす。

幕開け
 パリ万国博覧会
 電気の妖精
 照明から造形へ
 ヘレラウのホール
アール・インディレクト――間接照明
 光とランプ
 光の配分、遮蔽、方向転換
 光天井と鉢形ランプ
 方尖塔と照明塔
イリュージョン
 グローセス・シャウシュピールハウス
 映画館とスタジオ
 古典的な光と影
 ヌーベルバーグの均質証明
電気都市(エレクトロポリス)
 ネオン管と管形ランプ
 照明広告
 タイムズ・スクエアとラスベガスの繁華街
 照明建築
 「あかりの海」と「光の山」
神秘主義
 ニュルンベルクの「光の大聖堂」
 キリスト教と啓蒙主義の象徴的表現
 電気光線
 灯火管制と「光の対決」
 新バイロイトの光のなかで
管形ランプ
 ヴァルター・グロピウスのランプ
 管形ランプとモデルネ
 戦後のあかり
 光天井とダウンライト
すべてが演劇か
 古いあかりで遊ぶ
 ネオン管の芸術化
 舞台照明の教え
 ライティングレールとライティングワイヤー
新しい太陽光
 供給された光
 窓
 光の誘導
 ガラス建築の幻想
 アトリウム
 光に対する新感覚
原註
訳者あとがき
図版出典

購入日:2015年6月19日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 展覧会「光路」およびslideshowstudiesのための参考文献として購入。
 シヴェルブシュによる『闇をひらく光』が19世紀の照明の歴史だったが、本書は20世紀の電気照明の歴史を扱っているようだ。こちらも、いわゆる「照明」の歴史だけでなく、その文化的広がりを扱っていて、「光」を考える上で興味深い。