A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1042 『生き延びるための思想』

2015-06-03 23:39:30 | 書物
タイトル:生き延びるための思想 新版 (岩波現代文庫)
著者:上野千鶴子
ジャケットデザイン:桂川潤
発行:岩波書店(岩波現代文庫, 学術 ; 270)
発行日:2012.10
形態:xi, 393p ; 15cm
注記:「生き延びるための思想 : ジェンダー平等の罠」岩波書店(2006年)を増補、再編集したもの
    参考文献: p363-376
    初出一覧: p391-393
内容:
大義のために生きること、それはしばしば反転して「死ぬための思想」として機能してきた。女性も兵士となる権利をえるのが「平等」か、自爆テロや連合赤軍事件にかかわった女たちはどんな力学の中にいたの――。「逃げよ、生き延びよ」と、弱者が弱者のままに生きられる社会のためのメッセージをこめた論考群。東日本大震災後の東京大学最終講義等も収録した新版。

目次
はじめに――あげた手をおろす
1 女性兵士という問題系
2 戦争の犯罪化
3 ナショナリズムを超える思想
4 「祈り」に代わるもの
5 3・11の後に
参考文献
自著解題
初出一覧

購入日:2015年6月3日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 展覧会「うさぎと革命」テキストのための参考文献として購入。
チラシのテキストを読んだ第一印象として、上野千鶴子を思い出した。うさぎの多産性を弱者の手法と書いていたらからである。
 だが、上野千鶴子の著書をちゃんと読んだことがないと気づく。しかし、何から読めばいいかわからない。そこで、「上野千鶴子、革命」と検索をしてヒットしたのが本書だった。なぜかと言えば、第1章「女性兵士という問題系」の原題が「女性革命兵士という問題系」だったためであった。これで上野千鶴子と「革命」の単語はいちおう繋がったと思い、本書を購入。