A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記469 「瀬戸内海の発見」

2011-03-07 23:41:55 | 書物
タイトル:瀬戸内海の発見――意味の風景から視覚の風景へ
著者:西田正憲
発行:中央公論新社/中公新書1466
発行日:1999年3月25日
内容:
明治後期、日本人の眼に映る風景は大きく変化した。それは、山や海や都市そのものが変化したというよりも、見えるものをどう認識するかが変化したのである。日本の伝統的風景とは、歌枕の地や故事・伝説に由来する名所旧跡そのものであった。それを、欧米人の客観的で科学的な視線の影響で、自然景や人文景といった近代的風景として見るようになったのである。本書は瀬戸内海を素材に、日本人の景観認識の変化を辿るものである。
(本書カバー見返し解説より)

目次
まえがき
第1章 瀬戸内海の風景紀行
第2章 異人たちの瀬戸内海
第3章 欧米人が見た風景
第4章 日本人の伝統的風景
第5章 近代的風景の発見
第6章 国立公園の誕生
第7章 環境の破壊と保全
あとがき
引用・参考文献
瀬戸内海関係地図

受取日:2011年3月4日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 昨年、《瀬戸内国際芸術祭》の予習・取材のために図書館で借りて読んだ1冊。その後、原稿はいまだ未完だが、この本から得ることは多かったので、あらためて購入。